「リビングでは問題なくインターネットが使えるのに、自分の部屋だけWi-Fiが遅い」「2階や寝室では動画が途中で止まってしまう」といった経験はありませんか。
Wi-Fiの通信が不安定になる原因は、回線の速度だけではありません。実は、住宅の壁や床、間取り、ルーターの設置場所など、住まいの環境が大きく影響しています。
最近ではテレワークやオンライン授業、動画配信サービスの普及により、自宅のどこでも安定した通信環境が求められるようになりました。
リフォームプラスの本記事では、Wi-Fiの電波が壁で届きにくくなる原因と、自分でできる改善方法、さらにリフォームによる根本的な解決策まで詳しく解説します。
Wi-Fiの電波が届かない主な原因
壁や床が電波を遮っている
Wi-Fiの電波は壁を通過できますが、すべての壁を同じように通り抜けられるわけではありません。
例えば、木造住宅の石膏ボードの壁は比較的電波が通りやすい一方で、鉄筋コンクリート造の建物や鉄骨住宅では電波が弱くなる傾向があります。また、断熱材にアルミ素材が使用されている住宅では、さらに電波が遮られることもあります。
特に次のような素材は注意が必要です。
- コンクリート
- 鉄筋
- 金属製ドア
- アルミ入り断熱材
- 大型の金属家具
戸建てでは1階から2階へ電波が届きにくく、マンションではコンクリート壁によって通信速度が低下するケースも少なくありません。
ルーターの設置場所が適切ではない
Wi-Fiルーターは置く場所によって通信品質が大きく変わります。
例えば、テレビボードの中や床の上、家の隅などに設置すると、電波が効率よく広がりません。
理想的なのは、住宅の中央付近で床から1~2m程度の高さに設置することです。また、電子レンジやコードレス電話など電波を発する家電の近くも避けたほうがよいでしょう。
少し設置場所を変えるだけでも通信が改善するケースは珍しくありません。
ルーターの性能が古い
5年以上同じルーターを使用している場合は、性能不足が原因かもしれません。
近年発売されているWi-Fi6やWi-Fi7対応ルーターは、従来より通信速度が向上しているだけでなく、多くの機器を同時接続しても安定した通信ができるようになっています。
スマートフォンやパソコンだけでなく、テレビやゲーム機、スマート家電など接続機器が増えている家庭では、新しいルーターへの買い替えが効果的な場合もあります。
自分でできるWi-Fi改善方法
ルーターの設置場所を見直す
最も手軽で費用がかからない方法です。
部屋の隅から中央へ移動したり、高さを上げたりするだけでも、電波の届き方が変わることがあります。
アンテナ付きのルーターなら、アンテナの向きを調整することで改善するケースもあります。
周波数帯を使い分ける
Wi-Fiには2.4GHzと5GHzという2種類の周波数があります。
2.4GHzは壁に強く遠くまで届きやすい反面、電子レンジなどの影響を受けやすい特徴があります。
一方で5GHzは通信速度が速く安定していますが、壁や床を通り抜ける力は弱めです。
利用する場所によって周波数を切り替えることで、通信品質が改善する場合があります。
中継器やメッシュWi-Fiを導入する
広い住宅では、中継器やメッシュWi-Fiの導入もおすすめです。
中継器はルーターの電波を受け取り、離れた部屋へ再送信する機器です。
一方、メッシュWi-Fiは複数のアクセスポイントを設置して家全体を一つのWi-Fiエリアとして利用できます。
2階建てや3階建て住宅では、メッシュWi-Fiのほうが安定した通信環境を構築しやすいでしょう。
リフォームで根本的に改善できるケース
さまざまな対策を試しても改善しない場合は、住宅の構造自体が影響している可能性があります。
そのような場合は、リフォームによって通信環境を整える方法もあります。
例えば、
- 各部屋へLAN配線を新設する
- 情報分電盤を設置する
- Wi-Fiアクセスポイントを各階へ設置する
- 配線を壁の中へ収納して見た目もすっきりさせる
といった工事が可能です。
最近では新築だけでなく、リフォーム時にネットワーク環境を見直す家庭も増えています。
特に在宅ワークやオンライン会議を頻繁に行う家庭では、通信の安定性が仕事の効率にも直結するため、住宅設備の一つとして考えられるようになっています。
Wi-Fi環境を改善する際のポイント
改善を行う際は、一度にすべての対策を行うのではなく、一つずつ試すことが大切です。
まずはルーターの設置場所や周波数帯を見直し、それでも改善しなければ中継器やメッシュWi-Fiを導入します。
さらに通信環境が改善しない場合は、回線そのものや住宅の配線環境を確認すると原因が特定しやすくなります。
また、家族全員が同時に動画視聴やオンラインゲームを利用する家庭では、通信量に対して回線速度が不足しているケースもあります。その場合は、光回線や契約プランの見直しも有効な選択肢です。
まとめ
Wi-Fiの電波が届かない原因は、壁や床などの遮蔽物だけでなく、ルーターの設置場所や機器の性能、住宅の構造などさまざまです。
まずはルーターの置き場所や周波数帯の変更、中継器の導入など、手軽にできる対策から試してみましょう。
それでも改善しない場合は、住宅の配線環境やネットワーク設備を見直すリフォームによって、家中どこでも快適にインターネットを利用できる環境を整えられます。
通信環境は、これからの暮らしを支える重要な住まいの設備の一つです。リフォームを検討する際は、内装や設備だけでなく、Wi-Fi環境についてもあわせて見直してみてはいかがでしょうか。
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