近年は地震や台風、豪雨などの自然災害が増えており、防災用品を自宅に備蓄する家庭が増えています。しかし、非常食や飲料水、簡易トイレ、発電機などを室内だけで保管するには限界があります。
そこで注目されているのが自宅用の防災倉庫です。
防災倉庫を設置すれば、防災用品をまとめて保管できるだけでなく、日用品やアウトドア用品も収納できるため、普段の暮らしにも役立ちます。
リフォームプラスの本記事では、防災倉庫の設置工事や費用、設置場所の選び方、注意点について詳しく解説します。
防災倉庫の設置工事は3つの工程で進む
防災倉庫の設置は、基本的に以下の3つの工程で行われます。
地盤を整えて水平にする
最初に行うのが基礎工事です。
設置場所が傾いていると、
- 扉が開閉しにくくなる
- 倉庫本体がゆがむ
- 雨漏りや変形の原因になる
といったトラブルが起こる可能性があります。
長期間安心して使用するためには、地面をしっかり水平に整えることが重要です。
基礎ブロックを設置する
地盤が整ったら、コンクリートブロックを設置します。
ブロックを設置することで、
- 地面からの湿気を防ぐ
- サビや腐食を防止する
- 通気性を確保する
といった効果があります。
防災用品は長期間保管するため、湿気対策は非常に重要です。
転倒防止アンカーで固定する
最後にアンカーで地面へ固定します。
防災倉庫は中に多くの荷物を収納するため重量がありますが、台風や大地震では転倒する可能性があります。
アンカー固定を行えば、
- 強風対策
- 地震対策
- 転倒防止
につながり、安全性が大きく向上します。
防災倉庫を設置する場所の選び方
設置場所によって使い勝手や耐久性は大きく変わります。
出し入れしやすい場所
災害時はすぐに防災用品を取り出せることが重要です。
おすすめは、
- 駐車場横
- 玄関付近
- 勝手口近く
など、すぐにアクセスできる場所です。
庭の奥など取り出しにくい場所は避けましょう。
水はけの良い場所
防災用品は長期保管が基本です。
雨水がたまりやすい場所では、
- カビ
- サビ
- 湿気
が発生しやすくなります。
水はけの良い場所を選び、必要に応じて砂利や排水対策を行うことも大切です。
避難経路をふさがない
大型の防災倉庫を設置すると、通路や避難経路を塞いでしまうケースがあります。
設置前には、
- 家族が通れる幅
- 車の出入り
- 非常時の動線
を必ず確認しましょう。
防災倉庫の選び方
必要な収納量でサイズを決める
家族人数によって必要な備蓄量は変わります。
例えば4人家族なら、
- 飲料水
- 非常食
- 簡易トイレ
- 毛布
- 防災バッグ
- 発電機
- カセットボンベ
など多くの荷物を収納する必要があります。
将来買い足すことも考え、少し余裕のあるサイズを選ぶのがおすすめです。
防水性・耐久性を確認する
屋外設置となるため、
- 防錆加工
- 耐風性能
- 防水性能
を確認しましょう。
台風の多い地域では耐風性能の高い製品が安心です。
扉の開き方も重要
防災倉庫には、
- 引き戸タイプ
- 開き戸タイプ
があります。
狭い場所では引き戸タイプが使いやすく、荷物の出し入れが頻繁な場合は開口部が大きいタイプがおすすめです。
防災倉庫の設置費用相場
一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 防災倉庫本体 | 5万~50万円 |
| 組立工事 | 2万~5万円 |
| 基礎工事 | 1万~5万円 |
| アンカー固定 | 1万~2万円 |
| 合計 | 約9万~60万円 |
大型タイプや地盤改良が必要な場合は、さらに費用がかかることがあります。
DIYと業者依頼はどちらがおすすめ?
DIYのメリット
- 工事費を節約できる
- 自分のペースで設置できる
ただし、
- 水平調整
- アンカー固定
- 組立精度
が十分でないと、耐久性が大きく低下する恐れがあります。
業者へ依頼するメリット
専門業者なら、
- 基礎工事
- 水平調整
- 転倒防止施工
まで一括対応してもらえます。
特に大型の防災倉庫や長期間使用する予定なら、施工品質の高い業者へ依頼するほうが安心です。
防災倉庫に収納しておきたいもの
防災倉庫には以下のような用品をまとめて収納すると便利です。
- 飲料水
- 非常食
- 保存食
- 簡易トイレ
- 毛布
- 防寒用品
- 発電機
- ポータブル電源
- カセットコンロ
- ガスボンベ
- ランタン
- 懐中電灯
- 救急用品
- 工具
- ブルーシート
- 折りたたみチェア
- ヘルメット
定期的に賞味期限や電池残量も確認しましょう。
防災倉庫設置時の注意点
設置時には次のポイントを確認しましょう。
- 地盤が水平になっているか
- 雨水が流れやすい場所か
- 周囲に十分な作業スペースがあるか
- 扉を全開できるか
- 転倒防止アンカーを設置しているか
- 隣地との距離を確保しているか
- 建築基準法や自治体の設置ルールを確認しているか
特に大型の倉庫では、自治体によって設置条件が異なる場合もあるため、事前確認がおすすめです。
まとめ
災害への備えは、防災用品を購入するだけでは十分とはいえません。必要なものを適切に保管し、いざという時にすぐ取り出せる環境を整えることが重要です。
防災倉庫を設置する際は、設置場所や基礎工事、アンカー固定までしっかり行うことで、長期間安心して使用できます。
DIYで費用を抑える方法もありますが、安全性や耐久性を重視するなら専門業者への依頼がおすすめです。ご家庭の備蓄量や敷地に合わせた最適な防災倉庫を選び、万が一の災害に備えた安心できる住まいづくりを進めましょう。
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