門扉交換の費用相場と失敗しない選び方|工期・見積り内訳・事例シミュレーションまで

「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、門扉の交換ついて丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。

「古くなって開閉が重い」「鍵が壊れた」「デザインを一新したい」––門扉交換は防犯性・使い勝手・外観を一度に底上げできます。本記事では費用相場見積りの見方素材・開き方の選び方工期目安、そしてよくある増額ポイントまで、プロ視点でわかりやすく解説します。

門扉交換の費用相場(本体+標準施工)

  • 片開き(スタンダード):総額 12万〜28万円
  • 両開き(スタンダード):総額 18万〜36万円
  • ミドルグレード(意匠・木調・高耐風等):総額 25万〜55万円
  • 引き戸・スライド式:総額 35万〜70万円(レール・基礎が加算)
  • 伸縮門扉(駐車場用):総額 20万〜60万円(間口・自重で上下)
  • 修理(丁番・錠前交換など)3万〜10万円

注意:撤去・処分、柱の新設、コア抜き、土間復旧、電気錠配線、勾配対応などで増減します。

費用が決まる5つの要素

  1. サイズ:幅・高さ(H1000/1200/1400/1600…)。背高ほど本体・柱・基礎が増額。
  2. 素材:アルミ形材(標準)/木調ラッピング(+1〜6万円)/鋳物(意匠+重量=基礎費アップ)。
  3. 開き方:片開き<両開き<引き戸。ベビーカー・車椅子は引き戸が快適。
  4. 鍵・機能:プッシュプル錠、ディンプルキー、電気錠・インターホン連動(+5〜15万円)。
  5. 下地条件:独立基礎/既存躯体アンカー/擁壁天端コアアンカー(配筋・埋設物の有無で変動)。

見積りの内訳(チェックリスト付)

  • 製品費:門扉本体、柱、錠前、丁番、戸当たり、キャッチャー、落とし棒、門柱キャップ等。
  • 施工費:組立・建付け調整、墨出し、養生、試運転。
  • 基礎・固定:独立基礎(根巻き寸法)、または躯体アンカー(品番・本数)。
  • 撤去・処分:既存門扉・柱・基礎の撤去、廃材運搬費。
  • 付帯:コア抜き、モルタル・土間復旧、段差・勾配納まり、電気配線(電気錠・門灯)。
  • 諸経費・交通費:一式計上の基準を確認。

必ず確認:製品名・色・高さ・左右勝手/柱ピッチ・基礎寸法/撤去の範囲/電気工事の有無/養生範囲。

素材別の選び方とメンテナンス

  • アルミ形材:軽量・耐食・メンテ楽。モダン〜シンプルに最適。年1回中性洗剤で洗浄。
  • 木調アルミ:木の温かみ+メンテ性。外壁サッシ色と同系で統一感が出る。
  • アルミ鋳物:重厚で装飾性高い。重量分だけ柱と基礎を強めに。海沿いは塗装グレード確認。
  • スチール:剛性高いが錆対策必須。粉体塗装&定期塗り替え前提の採用を。
  • 天然木:経年美が魅力。屋外は防腐・撥水を1〜2年毎に再塗布。下端の水切り設計が肝。

開き方で変わる使い勝手

  • 片開き:省スペース・低コスト。人の出入り中心。
  • 両開き:有効開口を広く確保。来客動線や家具搬入に◎。
  • 親子開き:日常は片側、必要時にサブを開放。実用度が高い。
  • 内開き/外開き:歩道側に開かないのが基本マナー。勾配や階段干渉も要確認。
  • 引き戸:勾配地・狭小地・ベビーカーに最適。レールor吊り元補強が必要。

工期の目安

  • 交換(同等サイズ)0.5〜1日
  • 基礎新設・引き戸レール1〜3日(養生・硬化時間を含む)

コストを賢く抑えるコツ

  1. 既存柱流用の可否:傾き・腐食・ピッチ違いがなければコスト減。ただし建付け不良の温床にならないよう現地判断を。
  2. 高さ・意匠の出し所を絞る:道路正面のみ意匠グレード、脇は標準に。
  3. 同メーカーの統一:門扉・フェンス・門柱を同シリーズで部材共有=工数効率。
  4. 一括工事:ポスト・門灯・インターホン更新を同時に。配線・下地をまとめて施工。

安全・防犯・耐久の実務ポイント

  • 基礎:独立基礎は根入れ深さ・根巻き径を図示。擁壁天端はコア抜き+ケミカルアンカーで。
  • 耐風:角地・高台は丁番強化モデルやラッチ二重化。落とし棒受けの固定も強めに。
  • 防犯:ディンプルキー/サムターンガード/クローザーで半開き防止。乗り越えにくい笠木形状も有効。
  • 雨仕舞い:床見切り・レール部の排水勾配を確保。泥詰まり対策で点検口を設ける。

よくある増額ポイント(事前に確認)

  • コンクリート厚が想定より厚く斫り・コア抜き追加
  • 埋設配管・配線の回避で柱位置変更
  • 敷地勾配により削正・段差部材が必要
  • 近隣配慮の夜間・日祝工事不可による再訪コスト

サイズ別・概算シミュレーション

ケースA|片開きH1200・幅800mm(アルミ形材・柱新設・撤去あり)
製品一式 85,000円/撤去処分 20,000円/基礎・据付 65,000円/諸経費 15,000円 → 合計 約18.5万円

ケースB|両開きH1400・幅1200mm(木調アルミ・電気錠・門柱インターホン連動)
製品一式 230,000円/電気工事 60,000円/基礎強化 80,000円/撤去 25,000円/諸経費 25,000円 → 合計 約42万円

ケースC|引き戸H1200・有効W1200(レール・土間復旧)
製品一式 260,000円/レール下地・土間復旧 110,000円/撤去 20,000円/諸経費 25,000円 → 合計 約41.5万円

デザインのコツ(家の雰囲気を“格上げ”)

  • 色は最大3色:外壁・サッシ・門扉で同系トーンに。木目は1色に絞ると品よくまとまる。
  • 透けと重さのバランス:門扉=中量、フェンス=軽め、門柱=重量。面のリズムで高級感。
  • 門灯・表札・ポストの連携:素材(アルミ/タイル/塗り)を横断で合わせる。

法令・手続きの注意(概要)

  • 道路境界・敷地境界:越境しない位置に。セットバックや建築協定の有無を確認。
  • 開き方向:歩道側に扉が出ない設計が基本。自転車・ベビーカー動線も考慮。
  • 表示関係:位置を大きく変更する場合、住所表示・表札位置の取り扱いを自治体ルールで確認。

発注前チェックリスト(コピー可)

  • 現地寸法(有効幅・袖壁・勾配・段差)を採寸済み
  • 製品名・色・高さ・勝手・鍵仕様・クローザー有無を決定
  • 柱固定方法(独立基礎 or 既存躯体アンカー)を明記
  • 撤去範囲・廃材処分・土間復旧の有無を明記
  • 電気工事(電気錠・門灯・インターホン)範囲を分離記載
  • 工期と搬入経路・駐車スペースの確保

まとめ

門扉交換のカギは「サイズ×素材×開き方」の最適化と、基礎・固定の確実な施工です。見積りは内訳の粒度まで揃えて比較し、暮らし方(ベビーカー・車椅子・来客頻度)に合う仕様を選べば、費用対効果の高いリフォームになります。

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