「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、転倒防止のリフォームについて丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
高齢者の転倒は、骨折などの大けがにつながりやすく、その後の生活に大きな影響を与えることがあります。しかも転倒は外出先よりも「自宅」で起こりやすいと言われています。
加齢にともなう筋力やバランス感覚の低下は、本人が気づきにくいものです。「段差が少ないから大丈夫」「平らだから安全」と思っていても、コードに引っかかる、マットで滑る、夜間のトイレ移動で足元が見えないなど、家庭内には小さな危険が多く潜んでいます。
この記事では、転倒しやすい理由を整理したうえで、家の場所別に転倒原因と対策を解説します。リフォームでできる改善策はもちろん、優先順位の付け方、制度活用のポイントもまとめました。
高齢者はなぜ転びやすいのか
加齢による身体機能の変化
年齢を重ねると、少しずつ身体の機能が変化します。代表的な変化は次のとおりです。
- 筋力の低下(踏ん張りが効きにくい、つまずきやすい)
- 歩行速度の低下(とっさの回避が遅れる)
- 姿勢の変化(重心が後ろに寄るなど)
- 柔軟性の低下(足が上がりにくい)
- 平衡感覚の低下(ふらつきやすい)
- 視力・聴力の低下(危険に気づくのが遅れる)
病気や薬の影響
立ちくらみやふらつきを招く病気、眠気や血圧変動などを起こしやすい薬の影響で、転倒リスクが高まる場合があります。体調が安定しない時期ほど、住まいの安全対策が重要です。
運動不足で衰えが加速する
活動量が減ると筋力や骨密度が低下し、転倒だけでなく「転んだ後の骨折リスク」も上がりやすくなります。住まいの転倒対策は、外出や活動の継続を支える土台にもなります。
転倒防止リフォームの基本は「滑る・つまずく・暗い・ふらつく」を減らすこと
家の中で転倒が起こる原因は、場所ごとに違います。ただし対策の方向性はシンプルで、次の4つを減らすことが基本です。
- 滑る:床材、マット、靴下・スリッパ、濡れ
- つまずく:段差、敷居、コード、床置き物
- 暗い:夜間の移動、陰影、足元の見えにくさ
- ふらつく:立ち座り、方向転換、片手動作
場所別|転倒リスクが高い箇所とリフォーム対策
居室(リビング・和室)
よくある原因:コードに引っかかる/床置き物で滑る/カーペットやラグでつまずく/リモコンなど小物を踏む
リフォーム・改善策:
- コンセント位置の見直し、配線を動線から外す(壁面に集約)
- 床に物を置かないための収納計画(手が届く位置に定位置を作る)
- ラグやマットを減らす、滑りにくいタイプに統一する
- 床材を滑りにくい仕上げにする(ワックス強光沢は避ける)
寝室
よくある原因:夜間のトイレ移動で暗い/布団につまずく/立ち上がりでふらつく
リフォーム・改善策:
- 足元灯や人感センサーライトを設置(ベッド〜トイレ動線)
- 手元で操作できる照明に変更(リモコン・スイッチ位置変更)
- 布団からベッドへ変更し、立ち上がり動作を安定させる
玄関・勝手口
よくある原因:上がり框の段差/靴の脱ぎ履きでバランスを崩す/玄関マットで滑る
リフォーム・改善策:
- 段差解消(踏み台、段差の分割、スロープ)
- 縦型手すり+横手すり(またぐ動作と移動を両方サポート)
- 靴の脱ぎ履き用ベンチの設置
- マットの見直し(撤去または滑りにくい固定タイプ)
廊下・縁側・通路
よくある原因:スリッパや靴下で滑る/マットで滑る/障害物につまずく/部屋の出入りで敷居につまずく
リフォーム・改善策:
- 床の滑り対策(滑りにくい床材、ワックスの見直し)
- 敷居の段差解消(見切りの段差をなくす、緩いスロープ材を使う)
- 足元灯・人感センサー照明の追加
- 廊下に物を置かない収納計画(動線の確保)
階段
よくある原因:踏み外し/段差が見えない/途中でふらつく/滑る
リフォーム・改善策:
- 手すり設置(片側だけでなく可能なら両側)
- 足元照明・センサーライトで段差を見えやすくする
- 滑り止め(ノンスリップ材、滑り止めテープ、段鼻の対策)
- 踏面や蹴上の見直し(可能なら段差を緩やかにする)
トイレ
よくある原因:立ち座りでふらつく/扉の開閉でバランスを崩す
リフォーム・改善策:
- 手すり設置(立ち上がり補助に適した位置)
- 扉を引き戸に変更(狭い空間での開閉負担を減らす)
- 必要に応じて便器の高さ・動線を調整
洗面所・脱衣所・浴室
よくある原因:濡れた床で滑る/出入口の段差/浴槽のまたぎ動作でバランスを崩す
リフォーム・改善策:
- 滑りにくい床材に変更、乾きやすい床仕上げにする
- 出入口の段差解消
- 浴槽まわり・出入口に手すりを設置
- 浴室暖房でヒートショック対策(ふらつきの一因を減らす)
キッチン
よくある原因:キッチンマットで滑る/踏み台使用で転落/高所収納でふらつく
リフォーム・改善策:
- マットを減らす、滑りにくい固定タイプにする
- 使いやすい高さの収納を増やす(高所の使用頻度を下げる)
- 昇降式の収納を採用する(必要な場合)
庭・駐車場・アプローチ
よくある原因:水たまりで滑る/コケや落ち葉で滑る/段差や車止めにつまずく
リフォーム・改善策:
- 排水を改善し、水はけを良くする
- 滑りやすい場所の仕上げを見直す(防滑素材、清掃性)
- 段差を減らす、手すりや照明を追加する
費用の考え方|転倒防止は「部分改善の積み上げ」で効果が出る
転倒防止リフォームは、家全体を大改修しなくても、危険箇所から順に対策することで効果が出やすい分野です。目安としては次のイメージで検討すると整理しやすくなります。
- 小規模:手すり追加、照明追加、滑り止め、段差の小さな調整
- 中規模:床材の変更、敷居や段差の解消、扉を引き戸へ変更
- 大規模:階段勾配や段差の作り替え、動線の再設計、水回りの改修
まずは「救急搬送につながりやすい場所(階段・浴室・玄関・夜間動線)」から優先するのがおすすめです。
介護保険の住宅改修を活用できる可能性
要支援・要介護認定を受けている場合、転倒防止につながる工事の一部が住宅改修として対象になることがあります。代表例は次のとおりです。
- 手すりの取り付け
- 段差の解消
- 滑り防止や移動を円滑にする床材変更
- 扉の取り替え(引き戸など)
- 上記に伴って必要となる工事
制度利用の注意点は、工事前に申請・相談が必要になるケースが多いことです。ケアマネジャーや自治体窓口へ、着工前に確認しましょう。
リフォーム前チェックリスト|まずは自宅の危険ポイントを見える化
- 夜間にトイレへ行く動線は暗くないか
- 床にコードや物が出ていないか
- 敷居や小さな段差が連続していないか
- 玄関の靴の脱ぎ履きでふらつかないか
- 浴室・脱衣所で滑りやすい場所がないか
- 階段に手すりと十分な照明があるか
- よく使う物を高い位置から取っていないか
まとめ|「元気なうちの転倒防止」が、暮らしの自由を守る
転倒は、ほんの小さなきっかけで起こります。だからこそ、段差・滑り・暗さ・ふらつきの要因を減らし、転びにくい環境を先に整えることが大切です。
転倒防止リフォームは、介護が始まってから慌てて行うよりも、元気なうちに少しずつ進めるほうが、生活の変化が小さく効果も出やすい傾向があります。まずは危険箇所を洗い出し、優先順位を付けて対策を進めていきましょう。
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