「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、視覚障がい者に配慮したリフォームについて丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
視覚障がいのある方にとって住まいは、「慣れ」が安全につながる大切な場所です。ところが、段差や家具の角、床の反射、物の置き方ひとつで、つまずき・衝突・転倒のリスクが高まります。
一方で、視覚障がいといっても見え方は人それぞれです。全盲の方もいれば、明暗は分かる、視野が狭い、コントラストが弱いなど残存視力がある方もいます。また、先天性か後天性か、受障してからの年数によっても「空間の把握方法」や「生活の慣れ」は変わります。
この記事では、視覚障がいのある方が安全に暮らすためのリフォーム・住環境調整の考え方を、部屋別・項目別に整理しました。大がかりな工事だけでなく、今日からできる改善も含めて紹介します。
視覚障がい配慮リフォームの基本は「空間認識を助けること」
視覚障がいのある方は、触覚・聴覚・嗅覚・記憶などの情報を組み合わせて、家の中の位置関係を把握しています。そこで重要になるのが、次の3点です。
- 配置をシンプルにする:動線を直線的に、物の位置を固定する
- 手がかりを増やす:触れて分かる目印、床の質感差、手すりなど
- 危険を減らす:つまずき・衝突・まぶしさ・反射・コード類を減らす
「便利そうだから」と頻繁に模様替えをすると、慣れていた空間が変わり、かえって危険になることがあります。リフォームは“分かりやすさ”を最優先に計画しましょう。
まず確認したい|リフォーム前のヒアリング項目
同じ視覚障がいでも、必要な配慮は異なります。工事に入る前に、次の点を整理しておくと失敗が減ります。
- 見え方:全盲/弱視(見える範囲・明暗・コントラスト)
- 眩しさの感じ方:強い光で見えにくくなるか
- 歩行スタイル:白杖、壁伝い、手すり利用、介助の有無
- 転倒や衝突の経験:どこで起きやすいか
- 生活の優先動線:寝室→トイレ、玄関→リビングなど
- 福祉用具・機器:音声機器、点字ラベル、スマートスピーカー等
視覚障がいに配慮したリフォームアイデア
1) 家具配置は「壁沿い・固定・動線は空ける」
視覚障がいのある方の安全性を左右するのは、間取り以上に家具の配置です。
- 家具は壁に沿って配置し、通路を一本化する
- 床置き家具はなるべく固定し、位置を変えない
- 動線上に小物や箱を置かない(一時置き場を作る)
- 角が出る家具は避ける、またはコーナーガードで保護する
「ここに物があるはず」という記憶が安全につながります。家族も含めて“置き場所ルール”を決めることが大切です。
2) 手すりは移動のガイドになる
手すりは転倒防止だけでなく、壁伝い歩行の“ガイドレール”として役立ちます。
- 廊下、玄関、トイレ、浴室など優先動線に連続して設置する
- 握りやすい太さ・形状を選ぶ
- 端部は袖口が引っかからないよう、壁側または下向きに処理する
- 必要に応じて縦手すり+横手すりを組み合わせる
3) 廊下やドア幅は「広ければ良い」とは限らない
車いす前提のバリアフリーでは開口幅を広くしますが、視覚障がいの方は「両手で幅を把握できる」ことが歩きやすさにつながる場合があります。むやみに広げると、ドア位置が分かりにくくなることもあります。
ただし、四肢の不自由など重複障がいがある場合や、将来的に歩行器・車いすを想定する場合は、開口幅や廊下幅の確保も重要です。現在と将来の両方を見据えて検討しましょう。
4) 床材は「反射しにくい・滑りにくい・段差を作らない」
弱視の方の場合、床の反射や光沢が強いと見えにくくなることがあります。安全性の面でも、滑りにくさは必須です。
- 強い光沢仕上げは避け、反射の少ない床材を選ぶ
- 滑りにくい表面仕上げを優先する
- 床材の切り替えで段差ができない納まりにする
- 部屋ごとに床の質感を変えると、触覚で場所が分かりやすい
カーペット等で部屋を区別する場合は、端部でつまずかないよう“部分敷き”よりも全面敷きの方が安全なケースがあります。
5) 壁材は「汚れに強く、触れても安心」
壁や手すりを伝って歩くことが多い場合、壁は汚れやすくなります。掃除のしやすさは暮らしやすさに直結します。
- 凹凸が少なく拭き取りやすい壁材を選ぶ
- 手が触れる高さの汚れ対策を考える
- 角は面取りや保護材で衝突時のケガを軽減する
6) 照明は「明るさ」より「見えやすさ(眩しさ・影)」
視覚障がいの配慮では、ただ明るくするだけでは逆効果になることがあります。眩しさや影が強いと、段差や物の輪郭が分からなくなるためです。
- 間接照明や拡散光で眩しさを抑える
- 足元灯・センサーライトで夜間動線を支える
- 階段や廊下は影が出にくい配置にする
- スイッチ位置を分かりやすくし、操作しやすくする
7) 収納計画は「床に物を置かない仕組み」
つまずきの多くは“物の出しっぱなし”で起こります。視覚障がい配慮では収納が安全対策そのものです。
- 動線上に一時置きしないための定位置を作る
- よく使う物は取り出しやすい高さに集約する
- コード類は床を這わせず、壁沿いにまとめる
8) 玄関・階段・水回りは優先して対策する
転倒・衝突の危険が高いのは、段差や濡れがある場所です。
- 玄関:上がり框の段差対策、手すり、滑り対策
- 階段:手すり、足元照明、滑り止め、段鼻の分かりやすさ
- 浴室・脱衣所:滑りにくい床、手すり、温度差対策
非常時・災害時の備え|視覚障がいの住まいで忘れやすいポイント
非常時は普段と状況が変わるため、最もリスクが高まります。次の備えをおすすめします。
- 避難経路は“物を置かない”ルールで常に確保する
- 懐中電灯や非常灯の定位置を固定する
- 家族や支援者と避難動線を事前に共有する
- 可能なら音声案内・スマートスピーカー等で情報取得手段を確保する
進め方のコツ|一度に変えすぎない、試してから工事する
視覚障がいのある方にとって、環境の変化は負担になることがあります。おすすめは次の順番です。
- 家具配置・整理整頓ルールの確立(工事なしで効果が大きい)
- 照明・足元灯・手すりなど小規模改修
- 床材変更や建具変更など中規模改修
可能なら、仮配置や簡易部材で“試してから決める”と、失敗やストレスを減らせます。
まとめ|「本人のやり方」を尊重した住まいがいちばん安全
視覚障がいに配慮したリフォームは、豪華な設備を入れることよりも、配置・動線・目印を整え、危険を減らすことが要点です。
特に、先天性か後天性か、残存視力の有無、生活スタイルによって最適解は変わります。本人の不安や困りごとを丁寧に確認し、「分かりやすさ」「変えすぎない」「定位置化」を軸に、安全で暮らしやすい住環境を整えていきましょう。
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