「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、美容室の内装ついて丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
「雰囲気は良いけど、写真に映えない」「オシャレだけど仕事がしづらい」。
サロン内装で起きがちな失敗は、世界観(ブランディング)と機能性(動線・設備)の両立ができていないことにあります。この記事では、開業・移転・改装すべてに使える実務ベースの設計ポイントを、テーマ別アイデアや費用相場、見積りの見抜き方までまとめました。
1. まず決めるべき“世界観”と指針
- ペルソナを1文で固定:例「30代前半・感度高め・仕事帰りに寄る女性」。ターゲットが明確だと、色・素材・価格帯がぶれません。
- キーワードを3つ:例「抜け感/品の良さ/自然素材」。この3語に合わない要素は採用しないルールに。
- 色設計の鉄則:ベース70%(床・天井・大面積)/メイン25%(壁・什器)/アクセント5%(金物・サイン・植栽)。色数は原則3色以内。
- “非日常”は質感で演出:光沢×マット、無機×有機(コンクリート×木)、直線×曲線などコントラストで格上げ。
2. レイアウト&動線|“働きやすさ”がデザインを支える
- 基本動線:受付→待合→カット→シャンプー→仕上げ→会計の流れをクロスさせない。薬剤・タオルの補充は裏動線で。
- 距離の目安:セット面→シャンプー台は5〜8m以内。スタッフの往復距離を短縮。
- 床は“掃ける”が正義:カットエリアは目地の少ないフラット材。ダストライン(溝)や段差は極力NG。
- 音と香りのゾーニング:シャンプーブースは吸音材+間接照明でリラックス域に。カラー調合スペースは換気を最優先。
- 電源/給排水の“見えない計画”:将来のセット面増設分も先行配管・配線。後工事は高くつきます。
3. オシャレに見える6つの内装テーマと素材処方
- ミニマル+一点主役
白×ライトグレーを基調に、真鍮サインやアートミラーで主役を作る。照明は3000–3500Kの中間色+セット面上は演色性Ra90以上。 - ナチュラルモダン
オーク突板/珪藻土風クロス/ガラス。植栽はフィカス類やドラセナなど大型で「点」ではなく「塊」を置く。 - インダストリアル
コンクリート(本物or左官仕上げ)×黒スチール。無機の冷たさはウォルナット材や布シェードで中和。 - ラグジュアリー
大理石調タイル、ダークウッド、間接照明で“面発光”。ドアやレセプションはオーダー造作で質感を統一。 - フレンチヴィンテージ
モールディング、淡色グレイッシュペイント、真鍮金物。小物は増やしすぎず“余白”で格上げ。 - ボタニカルリゾート
テラゾー/ラタン/ライムプラスタ。香り(シトラス/ハーブ)も世界観の一部に。
4. 必須インテリアの選び方(椅子・シャンプー台・照明・棚)
- セット椅子:座面高45–47cm、肘置き有で疲労軽減。張地はノンPVCレザーや耐アルコール素材を。
- シャンプー台:フルフラットかサイドシャン可変型を混在。照明は2000–2700Kの暖色+間接中心、音は45dB以下を目標に。
- レセプション/待合:店外から視認できる“1stビュー”。物販棚は間接照明のピッチを商品幅に合わせ、価格帯が高く見える陳列へ。
- 照明:カット面は高演色(Ra≧90・白色〜昼白色)、カラー確認用は演色Ra95以上のスポットを1灯用意。通路・待合は電球色で温もり。
- キャビネット/店販棚:閉じる収納(バックヤード)+見せる収納(店販)を分離。棚板奥行は商品に合わせて120/200/300mmを使い分け。
- サイン:外部は視認距離から逆算(文字高=視認距離/200が目安)。店内ロゴはフォトスポットとセットで計画。
5. SNS映えの作り方:写真スポット&ライティングのコツ
- “撮られる壁”を設ける:幅1.2〜1.5mの無地orテクスチャー壁+床は無彩色。ロゴは胸上に来る位置(床から1.4〜1.6m)。
- 逆光を避ける照明:顔の正面に柔らかい面光源(拡散パネル)+背後は影が落ちない程度に補助光。
- ミラーは縦長:全身が入るW600×H1600前後。枠は細く、映り込みをデザインに。
- 置き過ぎない:映えは“余白”で生まれる。動線上の雑多なPOPは写真を弱くします。
6. 費用相場・スケジュール・見積りチェック
物件状態 | 目安坪単価 | 主な内容 |
---|---|---|
居抜き活用 | 15〜35万円/坪 | 表層替え・一部造作・照明更新・サイン |
スケルトン | 30〜60万円/坪 | 間仕切・床上げ・電気/給排水/空調・什器造作 |
スケジュール目安:企画〜設計2–4週/発注〜製作2–3週/施工2–4週。
見積りチェック:
- □ “一式”の内訳が分解されている(数量×単価)
- □ 電気容量・分電盤増設/LAN配線/Wi-Fi機器の型番が明記
- □ 給排水の経路・床上げの有無(シャンプー台位置とセット)
- □ 空調の能力と吹出位置(薬剤臭の滞留を防ぐ)
- □ 夜間・養生・搬入経路など諸経費の根拠
- □ 保証・是正期間、引渡後のメンテ費用
7. 初回打合せで使えるチェックリスト
- ☑ ペルソナ・価格帯・営業時間・席数・回転数
- ☑ セット面数/シャンプー台台数とタイプ(Y/N・フラット)
- ☑ 物販比率・在庫量・バックヤード必要面積
- ☑ 写真スポットの有無・ロゴ位置・撮影導線
- ☑ 将来増床/席増の可能性(先行配線・配管)
- ☑ 予算上限・優先順位(見せ場/効率/耐久)
8. よくある質問(FAQ)
Q1. “オシャレ”と作業性、どちらを優先すべき?
A. 長期的な売上は作業性>オシャレの優先で伸びます。働きやすさはサービスの質に直結し、結果としてレビュー・写真の質も向上します。
Q2. 照明は何を選べば失敗しませんか?
A. カット面は演色性Ra90以上の白色〜昼白色、シャンプーブースは電球色+間接が基本。カラー確認用の高演色スポットを1灯用意すると安心です。
Q3. どのくらいの広さからプロに依頼すべき?
A. 設備改修が絡む20坪超や席数8席以上、スケルトン物件はプロ推奨。法規・設備のやり直しは高額になります。
9. まとめ
- 世界観は「ペルソナ+3キーワード+色設計」でぶらさない。
- 働きやすさ(動線・設備・清掃性)が“オシャレ”を支える土台。
- テーマは6系統から選び、素材と照明の質感で格上げする。
- SNS映えは“撮られる壁”と高演色ライトで再現性高く設計。
- 費用は坪15〜60万円が目安。内訳明細・設備仕様まで確認し、先行配管で将来コストを抑える。
このチェックリストを片手に、最初の打合せから“世界観と機能性の両立”を一貫させれば、内装は必ず成果に直結します。あなたのサロンに最適な解を、今日から設計していきましょう。
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