「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、浴槽の入替について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
浴槽交換の目安と耐用年数
浴槽は毎日使う設備だからこそ、経年劣化によってヒビや汚れ、排水の不調などが目立つようになります。
一般的な浴槽の耐用年数は20〜30年ほど、ユニットバスの場合は15年前後が交換の目安です。
「お湯をためてもすぐ冷める」「排水口の臭いが取れない」「表面にヒビがある」などの症状が出たら、交換を検討するタイミングです。
また、高齢の家族と同居する場合や、掃除の負担を減らしたいときなど、ライフスタイルの変化も入れ替えのきっかけになります。
浴槽入れ替えにかかる工事期間
工事期間の目安は1日〜3日程度です。
ユニットバスからユニットバスへの入れ替えなら1日で完了するケースもありますが、在来工法の浴室をユニットバスにする場合は2〜3日かかることが一般的です。
工期が延びる主な要因は以下の通りです。
- 壁や床の解体・下地補修が必要な場合
- 給排水管の位置変更がある場合
- 浴室全体をリフォームする場合
事前に現地調査を受け、見積もり時にスケジュールを確認しておくと安心です。
【タイプ別】浴槽入れ替え費用の相場
浴槽の設置方法によって、工事内容と費用が大きく異なります。ここでは主な3タイプの特徴と相場を紹介します。
据え置きタイプ
浴室の床に直接設置するタイプで、比較的簡単に交換できます。
壁や床を解体する必要がないため、工期が短く費用も安価です。
費用の目安は4万円〜15万円前後。
撤去費用(約2〜5万円)、取り付け工事費(約2〜6万円)に加え、給排水工事が必要な場合は追加で1〜3万円程度かかります。
バランス釜を併設する場合は、別途15〜20万円前後が必要です。
埋め込みタイプ
床と同じ高さに浴槽を埋め込む設置方法です。
見た目がすっきりして高級感があり、空間を広く感じられる点が魅力です。
ただし、床や壁の一部を解体して施工するため、費用と工期はやや高めになります。
費用相場は10万円〜45万円程度で、下地調整や養生費なども必要です。
段差ができるため、滑り止めマットや手すりを併用すると安心です。
半埋め込みタイプ
据え置き型と埋め込み型の中間で、浴槽の3分の1ほどを床に埋め込むタイプです。
段差が少なく出入りしやすいため、高齢者やお子様がいる家庭にも人気です。
費用の目安は埋め込みタイプとほぼ同じで、10万円〜45万円前後。
壁や床を解体するため、排水管などに不具合が見つかると追加工事が発生する場合があります。
予算には余裕をもたせておくのがおすすめです。
【素材別】浴槽入れ替え費用の相場
素材によって価格や特徴が大きく変わります。見た目や手触りだけでなく、耐久性やお手入れのしやすさも考慮して選びましょう。
素材 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
FRP(強化プラスチック) | 3万円〜35万円 | 軽量で加工しやすく、安価で人気。汚れや変色は定期的なお手入れで防げる。 |
ステンレス | 2万円〜25万円 | サビや汚れに強く丈夫。価格も手頃だが、傷が目立ちやすい点に注意。 |
人工大理石(ポリエステル系) | 2万円〜40万円 | コストを抑えつつ上品な見た目。やや汚れが付きやすい。 |
人工大理石(アクリル系) | 30万円〜120万円 | 高級感があり、ツヤ・手触りともに上質。価格はやや高め。 |
ホーロー | 15万円〜100万円 | 高級感と耐久性に優れ、保温力も高いが重量があるため施工に注意。 |
ヒノキ | 40万円〜数百万円 | 香りと質感が魅力。旅館のような雰囲気を楽しめるが、カビや腐食への注意が必要。 |
素材ごとに手入れの頻度や寿命が異なるため、コストだけでなく長期的なメンテナンス性も重視しましょう。
ユニットバス交換の場合の費用
ユニットバスは浴槽・床・天井などが一体化しているため、部分交換よりも浴室全体を入れ替えるケースが多いです。
費用の目安は55万円〜150万円程度。
断熱性や換気機能が向上するタイプも多く、長期的には光熱費の削減にもつながります。
ユニットバスの交換は工場で部材を組み立てる方式のため、工期が短く、品質が安定している点が魅力です。
浴槽を修繕する場合の費用相場
まだ交換までは必要ない場合、塗装や補修による修繕で対応できることもあります。
浴槽塗装の費用相場は7万円〜18万円前後です。
FRPや人工大理石製の浴槽なら塗装可能ですが、ステンレスやホーロー製は塗装が難しい場合があります。
DIYでの修繕は失敗するリスクが高く、補修跡が目立つこともあるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
浴槽交換の際に注意すべきポイント
- 浴槽だけでなく排水管や床下の防水もチェックする
- 追加工事に備えて予算を1〜2割ほど多めに確保しておく
- 複数のリフォーム会社に見積もりを取り、費用と工期を比較する
また、補助金制度や省エネリフォーム支援が使える場合もあるため、工事前に自治体や施工業者に確認しておくと安心です。
まとめ
浴槽の入れ替え費用は、設置タイプや素材、工事内容によって数万円〜数十万円と幅広くなります。
古い浴槽を長く使い続けると、ヒビや水漏れなどのトラブルにつながることもあるため、早めの交換がおすすめです。
ライフスタイルや家族構成に合った浴槽を選び、快適で安心な入浴空間を整えましょう。
まずは信頼できるリフォーム会社に相談し、見積もりを比較して最適なプランを検討してみてください。