「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、浴室パネルについて丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
浴室パネル張り替えの基礎知識
浴室パネル(バスパネル)は、浴室の壁に貼る防水性の高い化粧パネル。目地が少なく汚れがたまりにくいため、浴室の見た目とお手入れ性を一度に改善できます。
次のような症状が出てきたら張り替えのサインです。
- 表面の膨れ・浮き・剥がれ
- つや引け、変色、細かなひび
- コーキングの黒カビが取れない
- サビや下地のふかふか感
費用相場と工期の目安
浴室パネルの張り替え費用は「浴室のタイプ」「張る面数」「パネルの素材・グレード」「下地補修の有無」で大きく変わります。以下は一般的な目安です(材料・工事費込み/地域・条件で変動)。
リフォーム内容 | 相場の目安 | 工期の目安 |
---|---|---|
在来浴室(タイル・モルタル等)に化粧パネルを上張り・1面のみ | 8万〜20万円 | 0.5〜1日 |
在来浴室・2〜3面張り | 15万〜35万円 | 1〜2日 |
在来浴室・全面(3〜4面)張り | 25万〜55万円 | 1〜3日 |
ユニットバスの壁パネル1枚交換(純正部材) | 5万〜15万円/枚 | 2〜5時間 |
ユニットバスの複数枚交換(純正部材) | 15万〜40万円 | 0.5〜1.5日 |
追加費用が発生しやすいケース(見積り時に確認)
- 下地が湿気で傷んでいて合板交換や防水処理が必要
- 断熱パネルへ変更、ホーロー等の高グレード材を選択
- 窓まわり・ドア枠の納まり加工、換気扇・照明の移設
- 既存タイル撤去・産廃処分、広い在来浴室での全面施工
パネル素材の種類と選び方
素材・仕様 | 特徴と向いている人 |
---|---|
樹脂系パネル(PVC/ABS/アクリル、FRP系) | 価格とデザインのバランスが良く、上張り施工に向く定番。目地が少なく掃除が楽。コスパ重視、短工期希望の方に。 |
ホーローパネル(鋼板+ガラス質) | 傷・汚れ・熱に強く、磁石が使えるのが魅力。高耐久・高級感を重視する方に。下地や搬入条件の確認が必要。 |
アルミ複合/不燃系パネル | 不燃性・寸法安定に優れ、高温多湿でも反りにくい。ストーブ乾燥を使う地域や浴室暖房併用などに。 |
断熱裏打ちパネル | 壁からのヒヤッと感を軽減。冬の寒さ対策、結露軽減を狙いたい方に。 |
ポイント
- 掃除のしやすさ重視:目地が少ない大判、撥水コート、汚れにくい表面仕上げ
- 収納を増やしたい:マグネット対応(ホーロー等)だと後付け収納が簡単
- 冬の寒さがつらい:断熱層付きや断熱材併用で体感差が出る
パネル vs 浴室シート vs タイル(比較早見表)
項目 | 化粧パネル | 浴室用シート | タイル |
---|---|---|---|
初期費用 | 中 | 低〜中 | 中〜高 |
工期 | 短い(0.5〜3日) | 非常に短い(半日〜1日) | 長め(2〜5日) |
お手入れ | 目地が少なく楽 | 目地なしで楽だが剥がれ注意 | 目地掃除が手間 |
耐久性 | 中〜高 | 中(施工品質に依存) | 高(目地メンテ必須) |
下地の要求 | 要(平滑・乾燥) | 比較的ゆるい | 要(防水・下地強度) |
短工期で見た目と掃除のしやすさを両立したいなら「化粧パネル」。とにかく費用を抑えたい軽微な模様替えなら「浴室シート」。意匠性や重厚感を優先するなら「タイル」が目安です。
施工の流れ(在来浴室の例)
- 現地調査
寸法・下地状態・既存仕上げ・窓/ドア/設備位置を確認。 - プランと見積り
パネル仕様・張る面数・見切り材・シーリング色などを確定。 - 養生と下地処理
旧仕上げの清掃・乾燥・不陸調整、防カビ・防水処理。 - パネル加工・仮合わせ
窓や開口に合わせて現場で正確に裁断・フィッティング。 - 接着・固定・見切り納め
専用接着剤と両面テープで圧着、コーナー材で仕上げ。 - シーリングと乾燥
防カビ剤入りのコーキングで目地を止水。硬化養生。 - 最終確認・引き渡し
清掃、設備復旧、取り扱い説明。
工期は0.5〜3日程度。シーリング硬化を考慮し、施工当日の入浴は避けるのが基本です(目安24時間)。
見積もりで外さないチェックリスト
- 使用パネルのメーカー・シリーズ・品番・厚みが明記されている
- 張る面数と見切り材・コーナー材の仕様(色・形状)が分かる
- 下地処理の内容(清掃・防カビ・合板/ケイカル板補修など)が記載
- シーリング材の種類(防カビ・変成シリコン等)と色指定
- 窓・ドア・ニッチ・カウンター周りの納まり方法
- 既存材の撤去・処分費、養生費、諸経費の計上
- 工期と入浴可能時期、保証期間と範囲(剥がれ・割れ等)
よくある失敗と予防策
- 乾燥不十分のまま施工 → 後の剥がれ・カビの原因。施工前はしっかり乾燥。
- コーキングがすぐ汚れる → 防カビグレードと周辺の換気計画をセットで。
- ユニットバスで汎用パネルを貼ってしまう → 純正部材指定が原則。品番確認を。
- マンションの工事ルールを失念 → 管理組合への届出・エレベーター養生・搬入経路確認を事前に。
ユニットバスの壁だけ張り替えはできる?
可能な場合があります。多くはメーカー純正の壁パネル交換で対応しますが、型式や年式によって生産終了・納期長期化のケースも。汎用パネルの上貼りは、既存の構造や防水保証に影響するため基本はおすすめできません。品番確認とメーカー方針を施工前に必ずチェックしましょう。
DIYでできる?
見た目より難易度が高く、下地の見極め・防水納まり・シーリング技能が必要です。剥がれ・水侵入は補修費が高額になりがち。プロ施工が失敗と余計な出費を防ぎます。
断熱・収納も一緒に見直せる
- 断熱:断熱裏打ちパネル+壁内断熱材でヒヤッと感を軽減
- 収納:マグネット対応パネルなら、後から棚やフックを自在に追加可能
- 安全:手すりの後付け補強や、床の滑り止めシート張り替えも同時に検討を
自治体によっては高齢者向け住宅改修・省エネ関連の補助対象になる場合があります。対象要件・申請時期は事前確認を。
まとめ
- 費用は在来浴室の1面8万〜、全面で25万〜55万円が目安。ユニットバスは純正パネルの枚交換が基本。
- 工期は0.5〜3日。入浴はコーキング硬化後(通常24時間以降)。
- 素材は「樹脂系」「ホーロー」「断熱仕様」などから、掃除のしやすさ・体感温度・収納のしやすさで選ぶ。
- 見積もりは品番・下地処理・納まり・保証まで具体化するのがコツ。
浴室パネルの張り替えは、見た目も掃除のしやすさも一気に改善できるコスパの良いリフォームです。気になる症状が出てきたら、まずは現地調査で下地の状態を確認し、複数社のプランと見積もりを比べてベストな一社を選びましょう。
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