「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、ホームインスペクションについて丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
中古住宅や新築の購入、住まいのリフォームを検討しているときに気になるのが「この家、本当に大丈夫?」という不安です。見た目がきれいでも、床下の湿気、雨漏りの兆候、基礎のひび割れなどは、素人目では判断しづらいことが少なくありません。
そんなときに役立つのが、第三者の専門家が建物の状態を確認する住宅診断(ホームインスペクション)です。本記事では、ホームインスペクションの目的、調査内容、費用相場、依頼の流れ、必要書類、注意点まで、はじめての方でも失敗しないように整理して解説します。
ホームインスペクション(住宅診断)とは
ホームインスペクションとは、住宅を対象に劣化状況や不具合の有無を専門家がチェックするサービスです。呼び方は「住宅診断」「住宅検査」などさまざまですが、一般的には同じような意味で使われます。
診断は目視を中心に、触って確かめる触診、軽く叩く打診、水平や傾きを測る計測などを組み合わせて行われます。破壊して調べる検査ではなく、非破壊で確認できる範囲を丁寧に点検するイメージです。
依頼目的は大きく5つ
ホームインスペクションは「何のために依頼するか」で、見るべきポイントやオプションが変わります。代表的な目的は次の5つです。
- 住宅購入の判断材料にしたい(中古住宅の購入前チェック)
- 引き渡し前に施工不良の有無を確認したい(新築・建売のチェック)
- 売却時に状態を開示して安心材料にしたい(売主側の備え)
- 新築工事やリフォーム工事の品質を第三者として見張りたい(工事中検査)
- 補修やメンテナンスの優先順位を整理したい(長期保全・定期点検)
目的が曖昧なままだと「思っていた調査と違った」というズレが起きやすいので、依頼前に目的を言語化しておくのがコツです。
対象になる住宅の範囲
新築も中古も対象
新築・中古のどちらも対象です。新築は完成後だけでなく、建築途中の検査を依頼できることもあります。
木造・鉄骨造・RC造、戸建てもマンションも対象
構造は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など幅広く対応できます。戸建てだけでなくマンションの住戸も対象になります。ただしマンションは原則として専有部中心の確認となり、共用部は管理規約や状況に応じて確認範囲が限られる点に注意しましょう。
住宅以外は要確認
住居兼店舗などの複合用途は対応できることもありますが、店舗や事務所のみの用途は対応外の事業者もあります。用途が特殊な場合は事前確認が確実です。
調査内容はどこまで見てもらえる?
一般的な住宅診断では、次のような範囲を確認します。実際の範囲は物件条件や依頼プランで変わるため、見積もり時に確認しましょう。
戸建ての主な調査範囲
- 外部:基礎、外壁、軒裏、バルコニー、雨樋など(目視できる範囲)
- 内部:床、壁、天井、建具、サッシ、水まわり設備など
- 床下・小屋裏:点検口があり進入できる場合に確認
マンションの主な調査範囲
- 専有部:床、壁、天井、水まわり、建具、サッシ、バルコニーなど
- 共用部:外壁など一部を目視確認する場合がある
ホームインスペクションの限界も知っておく
住宅診断は万能ではありません。次のような項目は、原則として診断だけで断定できないことが多いです。
- 壁の内部や地中など、目視できない部分の状態
- 雨漏りが「今後必ず起きるか」の断定
- 地盤の良し悪しの断定(資料確認や所見は可能な場合あり)
- 耐震性の詳細な評価(耐震診断は別メニューになることが多い)
だからこそ、報告書には「懸念」「要経過観察」「追加調査推奨」などの表現が出てきます。重要なのは、買うかやめるかの判断材料として使えるように、リスクを見える化することです。
よくある指摘例
住宅診断で見つかりやすい指摘には、軽微なものから要対応のものまで幅があります。代表例を挙げます。
- 基礎のひび割れ(幅や深さによって評価が変わる)
- 小屋裏の雨染み、結露の痕跡
- 床の傾き、沈み、きしみ
- 床下の湿気、木部の劣化、シロアリの疑い
- 外壁目地やシーリングの劣化
- サッシまわりの水の入りやすさ
費用相場の目安
費用は地域や事業者、調査範囲、オプションの有無で変動しますが、目安としては次のレンジを想定しておくと計画しやすいです。
- マンション:おおむね4万〜6万円程度
- 戸建て(中古・完成物件):おおむね5万〜7万円程度
- オプション:床下や小屋裏の進入調査、専門機材調査などで追加費用が発生する場合あり
- 新築の工事中検査:検査回数により総額が変わりやすい
極端に安いプランは、調査範囲が限定されていたり、報告書が簡易だったりすることがあります。費用だけで決めず、何をどこまで見て、どう報告してくれるかで比較しましょう。
必要書類と所要時間
用意しておくとスムーズな書類
- 間取りが分かる図面(平面図が理想。なければ簡易間取り図でも可)
- 物件所在地が分かる地図情報(地図や地図アプリでも可)
任意ですが、あると説明の精度が上がりやすい資料もあります。立面図、配置図、建築時期がわかる資料、過去の修繕履歴、地盤調査資料などです。
所要時間の目安
物件規模や築年数、点検口から床下・小屋裏に入れるか、質問量などで大きく変わります。目安として、延床30坪前後の戸建てで床下・小屋裏も確認する場合、3〜4時間程度を見込むと安心です。築年数が古いほど説明事項が増え、長引く傾向があります。
調査報告書は「将来の資産」になる
住宅診断の価値は、当日の口頭説明だけでなく、後日受け取る報告書の質で大きく変わります。
- 部屋ごと、部位ごとに整理されている
- 写真が十分あり、位置や状況が分かる
- 重要度や緊急度、推奨対応が書かれている
- 追加調査や修繕の方向性が示されている
報告書が簡易すぎると、あとから見返しても判断材料になりにくくなります。依頼前に報告書サンプルを見せてもらうと失敗しにくいです。
ホームインスペクションのメリット・デメリット
メリット
- 購入前にリスクを把握でき、後悔を減らせる
- 修繕が必要な場合、費用感と優先順位を立てやすい
- 売主や施工側との交渉材料になることがある
- 引き渡し前の不安を軽減し、入居後のトラブルを防ぎやすい
デメリット
- 費用がかかる
- 日程調整が必要で、売買スケジュールに影響することがある
- 非破壊検査のため、見えない部分は断定できない
デメリットはあるものの、住宅は大きな買い物です。数万円で「見えない不安」を減らせるなら、費用対効果は高いと感じる人が多い分野です。
依頼のタイミングは「契約前」が基本
購入目的の場合、原則として契約前に依頼するほうが安心です。契約後だと条件交渉が難しくなることがあります。人気物件では、診断を検討している間に他の申込が入る可能性もあるため、良い物件ほどスピードが重要になります。
対策としては、購入意思を示したうえで日程を素早く押さえ、可能であれば当日立ち会いで概要説明を受けると判断が早くなります。
依頼の流れ
- 相談・問い合わせ(所在地、建物種別、面積、希望日時などを共有)
- 見積もり・プラン確認(調査範囲、オプション、報告書形式を確認)
- 日程調整(売主や管理会社の許可が必要な場合あり)
- 必要資料の準備・送付
- 現地で調査(可能なら立ち会い、質問もここで解消)
- 報告書の受領(内容を確認し、次のアクションを検討)
後悔しない業者選びのチェックポイント
- 第三者性が担保されている(売買や工事受注と利害が近すぎない)
- 建築の専門資格を持つ担当者が対応する
- 経験・実績が十分で、説明が具体的
- 調査範囲が明確で、床下や小屋裏の扱いがはっきりしている
- 報告書の質が高い(写真量、整理、提案の有無)
- 質問への対応が丁寧で、専門用語をかみ砕いてくれる
特に重要なのは「安いから」だけで決めないことです。調査の質と報告の質が、最終的な納得感に直結します。
よくある疑問:耐震診断も含まれる?
ホームインスペクションで耐震性を「なんとなく」確認できるケースはありますが、詳細な耐震評価は別の耐震診断として扱われることが多いです。耐震性が不安な場合は、依頼時に「耐震に関する評価も必要か」を相談し、適切なメニューを選びましょう。
まとめ:住宅診断は「買ってから困らない」ための保険
住宅診断(ホームインスペクション)は、購入やリフォームの判断で見落としやすいリスクを、専門家の視点で整理してくれるサービスです。大切なのは、目的に合った範囲で依頼し、報告書と説明をもとに次の判断へつなげることです。
これから住宅購入やリノベーションを検討するなら、まずは「いつ」「何のために」「どこまで確認したいか」を決め、報告書の質まで含めて比較するところから始めてみてください。
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