「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
ライフスタイルの変化に合わせて「1室を2室に」「ワークスペースを分けたい」といったニーズは年々増加しています。本記事では、間仕切り壁の追加(後付け)を中心に、費用相場・種類別の比較・遮音や配線の勘所・賃貸/マンションでの注意点・撤去まで、実務に沿ってわかりやすくまとめます。施工依頼でもDIYでも、まずは全体像を掴むところからスタートしましょう。
費用相場と内訳(戸建/マンションの一般例)
- 固定壁(木下地+石膏ボード・クロス):8〜20万円/間口2.5〜3.6m目安(開口やドア新設は+6〜15万円)。
- 軽鉄(LGS)+石膏ボード仕上げ:10〜25万円(オフィス品質の直線精度・不燃対応が必要な場合に選択)。
- 防音強化(石膏二重貼+吸音材+気密):上記+8〜25万円(性能と面積で大きく変動)。
- 可動式間仕切り(パネル/パーティション/引き戸連装):10〜40万円(既製品の幅・高さ・意匠で上下)。
- ガラスパーテーション(フレーム有):25〜60万円(強化ガラス厚・框色・ドア有無で変動)。
- 簡易間仕切り(アコーディオン/突っ張り式):1〜6万円(DIY前提。気密・遮音は控えめ)。
内訳の目安:材料30〜50%、施工30〜50%、副資材/処分/諸経費20%前後。電気(コンセント・スイッチ移設)、空調・換気、建具加工は別途。見積は「下地・仕上げ・開口・電気・雑工・養生/運搬/処分」まで明細化して比較しましょう。
どれを選ぶ?用途別・種類別の最適解
1. 固定壁(木下地 or 軽鉄下地)
向いている用途:寝室や子ども部屋、常設の個室化。
長所:気密・遮音・断熱・造作の自由度が高く、コンセント/ニッチ/棚も組み込み可。
注意:採光・通風が不足しないよう計画(建具や欄間ガラスで補う)。
2. 防音強化壁
向いている用途:楽器練習、Web会議集中、寝室の静穏化。
基本仕様例:石膏ボード12.5mm二重貼+グラスウール32K以上充填+気密テープ+遮音ドア。床・天井・端部の「ライン気密」で性能が決まります。
3. 可動式間仕切り(連装引き戸/可動パネル)
向いている用途:来客時のみ分けたいLDK、将来撤去を想定。
長所:開ければ大空間、閉めれば半個室。
注意:床レールの段差・掃除、天井下地の補強が必要な場合あり。
4. ガラスパーテーション
向いている用途:採光重視のワークスペース/書斎。
長所:光を通しつつゾーニング。
注意:遮音は限定的。カーテン/ブラインド併用で視線調整。
5. 簡易/仮設(アコーディオン・突っ張り/棚型)
向いている用途:賃貸/短期・低予算。
長所:原状回復しやすい。
注意:遮音・気密・防火上の性能は期待しすぎない。
設計・施工で失敗しない7つのチェック
- 採光計画:窓が片側だけになる場合は欄間FIXやガラス建具で採光を回す。
- 換気/空調:換気扇の系統やエアコン風路が遮られないか。必要ならレジスター増設。
- コンセント/通信:新設壁側に電源×2口以上+LAN/同軸/コンセント高めを計画。
- 動線と家具:新たなドアの開き勝手、ベッド・机の配置、収納の取り方。
- 遮音ディテール:床天井取り合いの気密と、建具の隙間(モヘア/戸当たり)対策。
- 安全・法規:マンションは管理規約、賃貸はオーナー承諾。
構造壁/梁・スプリンクラー/感知器の位置、避難経路、採光・換気面積の確保は事前確認。 - 将来の可逆性:撤去時の原状回復コストを見積。可動式や床・天井を傷めにくい工法も検討。
賃貸・マンションでの注意点
- 賃貸:原状回復が原則。ビス穴やクロス張替範囲をオーナーと事前合意。突っ張り式・置き式を優先。
- 分譲マンション:管理規約・使用細則・工事申請(図面/工期/養生計画/搬入経路)。共用部の躯体・設備へは手を入れない。
- 防火・設備:感知器・スプリンクラー・ガス警報の移設や死角を作らない。必要なら感知器増設を管理組合と協議。
DIYの現実解(固定壁の最低ライン)
推奨構成:ツーバイ材 or 集成材の間柱+石膏ボード12.5mm×両面+気密テープ+パテ・クロス。
ポイント:下地はレーザー/水平器で通りを出す、床天井は振動吸収を挟む、電気は有資格者に依頼。
非推奨:素手の電気配線、構造壁や遮音/防火区画を自己判断で改変。
撤去・変更の可否と費用感
- 可動式/アコーディオン:撤去1〜3万円(自力も可)。
- 固定壁の部分撤去:5〜15万円(解体・処分・補修)。
- 全面撤去+原状回復:15〜35万円(床・天井・クロス復旧範囲により増減)。
ケース別・おすすめ構成
- 子ども部屋を2室に:固定壁+引き戸。将来は建具をはずして広間化できるよう開口を広めに。
- 在宅ワーク用の半個室:連装引き戸 or ガラスパーテーション+遮音カーテン。床レールの段差ゼロを優先。
- 寝室の静音:防音強化壁+遮音ドア(戸当たり気密)。換気レジスターの防音も忘れずに。
- 賃貸で一時的に:突っ張り式フレーム+パネル/棚。天井・床養生と荷重分散を徹底。
見積もりで確認すべき項目(そのまま使えるチェックリスト)
- 下地方式(木 or 軽鉄)、壁厚、ボード厚、吸音材の種類と厚み
- 建具の種類(開き/引き/折れ戸/ガラス)と気密仕様
- 電気(コンセント/スイッチ/通信/照明増設)の範囲と資格者施工
- 仕上げ(クロス等級・巾木・廻り縁)と既存との取り合い
- 養生・搬入・廃材処分・工期・作業時間帯・近隣配慮
- アフター(1年内の建付け/クロス割れ補修の有無)
まとめ
「壁の仕切り追加」は、使い方・期間・将来の可逆性で最適解が変わります。静けさ重視なら固定+防音、可変性重視なら可動式、採光重視ならガラス。費用は10万円前後〜と幅広いからこそ、採光/換気/配線/気密の4点を設計段階で必ず詰めましょう。賃貸・マンションは事前承認が大前提。見積は明細化し、仕様・価格・原状回復まで見据えて比較すれば、後悔のない一手が打てます。
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