和室の障子をモダン化する方法|和モダンに見せるデザイン・素材・活用アイデア

「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、障子のモダン化について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。

「和室が古く見える」「障子が黄ばんで生活感が出る」「洋室と雰囲気が合わない」──そんな悩みを抱える方にこそ試してほしいのが、障子のモダン化です。
障子は、床・壁・天井の次に“面積が大きい建具”になりやすく、印象を左右する存在。実は、障子は張り替えるだけでも雰囲気が変わり、さらに桟(さん)デザインや素材、配置を工夫することで、和室は「古い」から「洗練された和モダン」へ生まれ変わります。
この記事では、和室の障子を今っぽく見せるための具体策を、デザイン・素材・使い方・費用の観点からまとめました。

和室の「古さ」は障子で変えられる理由

和室が古く見える原因は、畳や襖だけではありません。障子は視界に入りやすく、光の入り方や陰影まで左右します。

  • 面積が大きい:窓一面、建具一面になりやすい
  • 白の黄ばみが目立つ:経年で色の変化が出やすい
  • “昔ながら感”が出やすい:桟のパターンが典型的だと古典的に見える

つまり、障子をアップデートするだけで、部屋の見え方がガラッと変わります。

まず決めたい:和モダンにしたい方向性は2タイプ

和室のモダン化には大きく2つの方向性があります。どちらを目指すかで、障子の選び方が変わります。

1)“凛とした和”を強める(静けさ・上質感)

木の質感を活かし、直線をきれいに見せる方向。旅館のような落ち着きが出ます。

2)“和を薄めて洋室となじませる”(ミックス・抜け感)

洋室とつながる場所やLDK横の和室におすすめ。障子を「和の主張」ではなく「柔らかい仕切り」として使います。

和室の障子をモダン化する5つのデザイン術

1. 桟(さん)のデザインを変えるだけで印象は一気に今っぽくなる

障子の“柄”は、桟の組み方で決まります。定番の格子だけでなく、次のような工夫でモダンに寄せられます。

  • 縦桟を細めに:繊細でシャープな印象に
  • 横桟を減らす:抜け感が出て現代的に
  • 上下でリズムを変える:下だけ横桟を入れてアクセントに
  • 幅の広い建具は縦桟を密に:壁面の“面”が整い、上質に見える

2. 枠(木部)の色を「淡色」か「濃色」で決める

枠の色は、和室の空気を決める重要ポイントです。

  • 淡色(ナチュラル):明るく軽い、北欧・ナチュラル系にもなじむ
  • 濃色(黒・焦げ茶):引き締まり、ホテルライクな和モダンに

床や家具が濃色なら枠も寄せる、全体が明るいなら淡色でまとめると失敗しにくいです。

3. 「紙」を変える:真っ白より“質感”で選ぶ

障子紙は色だけでなく、透け感や表情で印象が変わります。

  • きめ細かいタイプ:上品で静かな雰囲気
  • 繊維感が出るタイプ:素材感が強く、和モダン向き
  • 柄入り・雲竜など:主張が出るため、アクセントとして部分使いがおすすめ

4. “採光のとり方”を設計する(明るさ=モダン見え)

和室が古く見える原因のひとつは「暗さ」です。障子は光を柔らかく拡散できるため、明るさの質が上がります。

  • 日中の自然光を“面”で取り込む
  • 夜は照明の光が障子越しに回るように配置する
  • 陰影を楽しみたいなら、照明位置を壁寄りにして影を作る

5. 障子を「窓」だけでなく「間仕切り」として使う

和モダンの家でよく見かけるのが、障子を間仕切りに使う方法です。壁より圧迫感が少なく、閉めても“気配”や光が残ります。

リビング横の和室や、ワークスペースの目隠しなどに向いています。

ただし、声や影が伝わりやすいので、プライバシーを重視する場所には注意が必要です。

和紙?ワーロン?障子をモダン化するなら素材選びがカギ

和紙(伝統的な障子紙)の特徴

  • メリット:軽い、風合いが良い、部分補修しやすい
  • デメリット:破れやすい、汚れが気になる

ワーロン(樹脂系の和風素材)の特徴

ワーロンは、和紙のように見える“樹脂素材”。破れにくく、拭き掃除がしやすい製品が多いのが魅力です。

  • メリット:破れにくい、掃除しやすい、見た目は和紙に近い
  • デメリット:和紙より高価、割れた場合は一枚交換になりやすい

選び方の目安

  • 小さなお子さん・ペットがいる:ワーロン系や強化紙が安心
  • 窓まわりで“軽やかさ”重視:和紙の質感が映える
  • 頻繁に開け閉めする間仕切り:破れにくい素材が向く

使い方別:和室の障子をモダン化するアイデア集

窓辺:カーテンをやめて障子で“面”をつくる

障子は窓に使うと、カーテンより“整った印象”になりやすいのが特徴です。窓まわりがスッキリすると、和室が一段洗練されます。

間仕切り:閉めても暗くならない“ゆるい仕切り”に

壁で区切ると閉塞感が出やすい場所でも、障子なら光を通して抜け感を作れます。

照明:障子を“光のフィルター”として使う

障子は光を柔らかくするので、照明のカバーとして取り入れると和モダンらしい雰囲気が出ます。直線的な桟デザインにすると、モダン度が上がります。

飾り窓・アクセント:障子をインテリアの主役にする

小さな開口部やニッチに障子の意匠を入れると、和室だけでなく玄関・廊下でも“和モダンの記号”として効きます。部屋全体を和風にしなくても成立しやすいのがメリットです。

障子の張替えはいつ?費用はどれくらい?

張替えのタイミングは「破れ」「たるみ」「黄ばみ」が目安です。頻繁に使う部屋ほど劣化が早くなります。

障子1枚の張替え費用目安

  • DIY:1,000円前後から(紙代中心)
  • 持ち込み依頼:3,000円前後から
  • 引き取り・張替え・納品込み:1万円前後〜

地域や紙のグレードで変動しますが、モダン化の第一歩としては「まず張替え」が取り組みやすい方法です。

和室を“今っぽく”見せるための組み合わせ例

  • ナチュラル和モダン:淡色枠+繊維感のある障子紙+横桟少なめ
  • ホテルライク和モダン:濃色枠+細い縦桟+照明で陰影を強調
  • 洋室となじむミックス:シンプルな縦桟+半透明素材+間仕切りで採光確保

まとめ|障子のモダン化は「桟・素材・光」で決まる

和室をモダン化したいなら、障子は最も効果が出やすいパーツです。

  • 桟のデザインで“古さ”を“洗練”に変えられる
  • 和紙だけでなく、破れにくい素材も選べる
  • 窓・間仕切り・照明など、使い方次第で和モダンは広がる

まずは張替えからでも十分変化を実感できます。次のステップとして、枠色や桟デザイン、間仕切り活用まで検討すると、和室はぐっと今っぽく生まれ変わります。

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