住まいの耐震診断とは?流れ・費用・評価基準と補強の進め方【保存版】

「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、耐震診断について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。

大地震で「倒壊しない」ための弱点を特定し、具体的な補強計画に落とし込むのが耐震診断です。築年・構造・劣化状況は家ごとに異なるため、画一的なリフォームよりも、まず現状把握が先決。本記事では、初めてでも迷わないよう診断の全体像→評価の見方→補強の優先順位→費用と支援制度までを一気通貫で解説します。

耐震診断の目的と対象

  • 目的:地震時の倒壊・大破を防ぐために、構造的な弱点(壁量不足、劣化、接合部の不備、偏心など)を特定し、補強の要否と優先順位を示す。
  • 対象:木造戸建て(在来・2×4)、RC・S造の集合住宅専有部/共用部、増改築を繰り返した住宅、劣化が疑われる住宅。
  • 受診タイミング:売買前・大規模リフォーム前・築20年超・増改築後・近隣で強い揺れを観測した後。

旧耐震と新耐震の違いをざっくり理解

1981年(新耐震)を境に耐震基準は大幅に強化。さらに2000年には接合部・壁量・基礎等の規定が明確化されました。
旧耐震=危険という単純図式ではなく、築年+改修履歴+劣化度で安全性は大きく変わります。診断で現況を数値化し、必要十分な補強を設計するのが合理的です。

耐震診断は誰が行う?

  • 有資格の専門家(建築士・耐震技術認定者 など)が、標準化された診断法に基づき実施。
  • 独自判断や目視だけでは精度が不足。図面確認+現地調査+数値評価まで行える事業者を選定。

診断の流れ(標準)

  1. 事前ヒアリング:築年、増改築経歴、被災歴、図面・検査済証の有無を確認。
  2. 現地調査(約1.5〜3時間):外周・室内・小屋裏・床下を確認。基礎クラック、土台腐朽、白蟻跡、耐力壁・筋かい・金物、屋根重量、劣化、偏心要因などを記録。
  3. データ整理・計算:平面図を起こして壁量・壁配置・接合部評価を算定。必要に応じて簡易地盤情報も参照。
  4. 診断書作成:総合評点と弱点マップ、具体的な補強提案、概算費用・工期帯を提示。
  5. 報告面談:補強の優先順位、助成制度の活用、工事手順を共有。

耐震スコア(総合評点)の読み方

総合評点判定の目安
1.5以上倒壊しない(目標値)
1.0〜1.5未満一応倒壊しない(追加補強で1.5以上推奨)
0.7〜1.0未満倒壊の可能性あり(要補強)
0.7未満倒壊の可能性が高い(早急に補強)

スコアは「家全体の平均点」。局所的な弱点(例:1階の開口過多・縦の耐力壁の不連続)があると被害は局所から拡大します。点数と合わせて弱点の位置と要因に注目を。

補強の優先順位(費用対効果ベース)

  1. 1階の耐力壁を増やす/配置を整える:開口部の多い面に面材耐力壁を追加、バランス改善。
  2. 接合部・金物の是正:土台・柱・梁の接合強化、柱脚・柱頭の抜け対策。
  3. 劣化の是正:基礎ひび割れ補修、土台腐朽・白蟻の再発防止、モルタル浮き是正。
  4. 屋根の軽量化:重い屋根材→軽量材へ(上部重量低減で揺れを小さく)。
  5. 耐震リフォームと同時に行う省エネ・防災:内窓・感震ブレーカー・家具固定・非常時動線確保。

費用と期間の目安

  • 耐震診断:3〜10万円程度(規模・地域・調査範囲により変動)。自治体の無料/助成メニューがある地域も。
  • 補強工事:部分補強50〜150万円、全体補強150〜400万円程度がボリュームゾーン(木造2階建て)。屋根軽量化や劣化是正で上下します。
  • 工期:部分2〜7日、全体2〜4週間前後。住みながらの工事も計画次第で可。

補助金・減税の活用

多くの自治体で耐震診断費用の助成、改修費補助、固定資産税減額等が用意されています。年度や条件が更新されるため、計画前に最新情報を確認→交付決定後に着工が鉄則。省エネ改修と併用可の制度もあります。

信頼できる診断・施工パートナーの選び方

  • 標準化された診断法に基づくスコアと根拠資料(図面・写真台帳)を提示できる。
  • 補強案が「数値改善」×「工事現実性」の両立になっている。
  • 見積に仕様・数量・工法・仮設養生・是正対応まで明記。
  • 自治体助成の申請手続きに精通し、完了報告まで伴走する。

当日の準備チェックリスト

  • 平面図・立面図・確認済/検査済の有無、過去の改修記録
  • 床下/小屋裏への点検口の開放、荷物の一時移動
  • 増改築の履歴・気になる症状(建具の立て付け、床鳴り等)の共有

まとめ|「診断→設計→実行」の順番が最短ルート

  • まず診断で現状を数値化。点数と弱点マップで納得の補強計画に。
  • 補強は1階の壁量・バランス・接合部が最優先。屋根軽量化や劣化是正も効果的。
  • 助成・減税は最新要件を確認し、交付決定後に着工。
  • 信頼できるパートナーと、根拠ある提案・明快な見積で進める。

優良業者選びにはリフォームプラス

リフォームプラスでは、信頼できるリフォーム業者様をご紹介しております。「どの業者を選べばいいかわからない…」「安心して任せられるリフォーム業者を探したい!」そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひリフォームプラスをご利用ください。厳選された優良業者の中から、お客様のご要望に最適なリフォーム業者をご紹介し、満足度の高いリフォームを実現いたします。安心・納得の外壁塗装をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください!