「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、リフォームの契約について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
工期を急ぐあまり、契約書にサインしてから「聞いていない追加費用が発生した」「仕様が違うのに直せない」などの相談は少なくありません。リフォーム契約は、押印前の確認で結果の8割が決まります。本記事では、プロの視点で“必ずチェックすべき書類・条項・お金のルール”を整理しました。コピーしてそのまま使える確認観点も載せています。
契約前に必ずそろえる5点セット
- 工事請負契約書:請負金額、支払い条件、工期、契約当事者情報。
- 工事請負契約約款:工期変更・遅延、瑕疵、損害、下請、解除、紛争解決などのルール。
- 見積書(最終版):数量・単位・単価・型番・諸経費の範囲まで明記。
- 設計図面:平面図・展開図・配管配線・納まり等。小規模でも変更点は図示。
- 仕上表(仕様書):床・壁・天井・建具・設備のメーカー/品番/色/グレード。
名称が多少異なっても、上記と同等の情報が書面で揃っていることが条件です。口頭合意のみは避けましょう。
書類別チェックリスト(押印前にココを見る)
工事請負契約書
- 請負金額が見積最終版と完全一致している。
- 着工・完成予定日、検査・引渡日の明記。空欄は不可。
- 支払い条件(着手・中間・完了の割合、振込期日)が明確。
- 契約当事者の住所/氏名(社名)/社印・担当印が一致。
- 収入印紙の貼付と割印がある(金額帯に適合)。
工事請負契約約款
- 工期変更の条件:天災/追加指示/資材遅延などの扱いと通知期限。
- 遅延時の扱い:遅延に対する損害金、免責事由、上限有無。
- 瑕疵への対応:保証期間、補修範囲、第三者検査/瑕疵保険の有無。
- 一括下請の禁止:丸投げ防止と元請の責任明記。
- 契約解除:違約/倒産/重大な不履行時の解除条件と精算方法。
- 紛争解決:管轄の場所(遠方なら変更可否)、調停/ADRの記載。
- 個人情報・写真利用:施工写真の外部利用は事前同意制か。
見積書(最終版)
- 数量・単位(㎡、m、台、本など)/単価/小計が全行にある。
- 設備はメーカー・型番・サイズ・色・オプションまで型式指定。
- 「一式」表記は理由が説明され、範囲が仕様書で特定されている。
- 諸経費の範囲:現場管理費、共通仮設、運搬・駐車、養生が含まれるか。
- 別途/除外項目の明示:産廃、既存撤去、夜間対応、養生強化など。
設計図面・仕上表
- 変更箇所を赤字や改訂雲形で識別。最新版の改訂日が明記。
- 配管・配線・換気経路・火災報知・防水立上りなど安全/法規要件が反映。
- 仕上表は「メーカー/品番/色番/グレード」まで記載。カタログ現物で照合。
- 図面/写真の権利帰属と再利用可否が約款と整合している。
お金のルール:支払い・追加・値引きの作法
- 支払い条件:標準は着手/中間/完了の分割。高額前受は避け、出来高と連動。
- 追加・変更工事:口頭NG。必ず「事前見積→承認→着手」。承認ルートと書式を合意。
- 予備費:解体後対応に備え総額の1〜2割を内部留保。使途と上限を共有。
- 値引き:納期/仕様/範囲を変えた代替案とセットで。単純な金額のみの圧縮は品質低下の火種。
品質と安全の取り決め(見落としがちな条項)
- 検査・引渡:中間/完了検査の立会い、是正期限、記録(写真・是正報告書)の提供。
- 近隣対応:挨拶、掲示、清掃、騒音時間帯、共用部養生の具体策。
- 保証・メンテ:無償保証の年数・対象、定期点検の有無、消耗品/使用起因の線引き。
- 安全・法令:有資格者施工(電気/給水/ガス)、産廃マニフェスト、石綿有無の調査・届出。
クーリング・オフと契約解除の考え方
訪問販売など特定の取引形態には、一定期間内で契約を解除できる制度があります。書面交付日・適用条件・通知方法(書面/内容証明など)を約款で確認しましょう。期間外の解除条件(違約金・実費精算の範囲)も合わせて把握しておくと安心です。
“危険信号”の例(サインする前に再考)
- 見積の大半が「一式」、型番や数量の記載が薄い。
- 工程表や現場管理者の氏名/連絡先が提示されない。
- 追加は口頭で対応と言われる、承認フローがない。
- 契約書の空欄が多い、改訂履歴を残さない。
- 瑕疵保険や第三者検査の相談をはぐらかす。
契約実務のコツ(トラブルを防ぐ運用)
- 議事録:打合せは日付入りでメール共有。決定事項/保留/担当/期日を明記。
- 改訂管理:見積/図面/仕上表は改訂番号と日付。最新版のみで合意。
- 押印前の冷却期間:持ち帰り確認を前提にし、急かす条件提示は受けない。
- 書面優先:現場変更も紙(デジタル可)で決裁。写真と図示で齟齬を防止。
まとめ
リフォーム契約は「どんな工事を、いくらで、どの品質で、どう管理するか」を書面で一致させる作業です。契約書・約款・見積書・図面・仕上表の5点を揃え、工期・支払い・追加工事・保証・検査・近隣対応のルールを明文化できれば、トラブルの大半は避けられます。少しでも疑問があれば押印せず、必ず書面で問い合せてから合意しましょう。準備に時間をかけることが、最短で満足度の高いリフォームへの近道です。
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