リフォームはどこから始める?失敗しない順序と優先基準をプロが解説

「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、どこからリフォームをはじえるのがよいか、について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。

リフォームをしたいけれど、どの部分から手を付ければいいか迷っていませんか?漠然と「キッチンを変えたい」「浴室が古いからどうにかしたい」と思っても、予算や構造を考えると「いきなり手をつけるべきでない部分」も出てきます。本記事では、リフォーム初心者の方がまず検討すべきこと、順序付けの考え方、見積もり時の注意点などを段階的にわかりやすく解説

家の主なリフォーム箇所一覧

リフォーム対象となりうる主な部位は以下の通りです(例示):

  • 屋根・天井・雨どい
  • 外壁・塗装・防水
  • 基礎・土台・耐震補強
  • 窓・サッシ・断熱改修
  • 床・フローリング・床下補強
  • 壁・クロス張替え・断熱壁
  • 水まわり:キッチン・浴室・洗面所・トイレ
  • 玄関・廊下・階段
  • 収納・クローゼット・内装仕切り
  • バリアフリー化・手すり設置
  • 設備更新:給湯器・配管・電気配線 など

このように、リフォームの対象には「構造・外部」「内装」「設備」といった複数カテゴリがあります。そして、これらをすべて同時にやることは予算・期間・調整面で現実的ではありません。

なぜ優先順位を決めるのか?

優先順位をつけずに進めると、次のようなリスク・デメリットが出てきます:

  • 予算オーバー → 手をつけすぎて支払いが苦しくなる
  • 後工程のやり直し → すでに実施した工事を壊す可能性
  • 工事期間重複・引き渡し遅延 → 住みながらの生活に支障
  • 業者との認識ズレ → どこまで・何をやるか曖昧になる

逆に、優先順位をしっかり立てておけば:

  • 段階的に計画を進められて資金管理が楽になる
  • 見積もりも精緻になる → 無駄な工事を削減できる
  • 工期調整がスムーズ → 各工程の干渉を最小限に抑えられる
  • リフォーム各社への依頼・交渉が明確になる

リフォーム優先順位の決め方(3つの視点)

ここからは、具体的な優先順位の付け方を3つの観点から解説します。どの家庭にも応用できる基本的な考え方です。

1. 構造・安全性を最優先する

屋根・外壁・基礎・耐震補強など、建物の根幹部分に関わる傷み・不具合は、早めに対応しておきたい要素です。これらを後回しにして内装ばかり手を入れると、雨漏りや地震などの影響で、再び大きな修繕を強いられる可能性があります。

2. 生活に支障が出ている部分を優先

日常生活でストレスや不便を感じる箇所は、リフォーム効果を実感しやすいため優先しやすいです。例えば:

  • 水まわり設備の故障・老朽化
  • 床が沈む・きしむ
  • 結露・断熱性の低さ
  • 雨漏り・外壁のひび割れ

3. 将来性・持続性を見据えた工事を加味する

将来的な維持を見越して、メンテナンス性や省エネ性を改善できる部分を中期〜長期的優先項目に据えておくとよいでしょう。例として:

  • 断熱性能の強化・窓サッシ交換
  • 太陽光・再生エネルギーの導入
  • バリアフリー化・手すり設置
  • 長寿命な素材・耐久性の高い設備への交換

実践的な進め方と注意点

ホームインスペクション(住宅診断)を活用する

プロの調査員による住宅診断を受けることで、目に見えない傷みや欠陥を可視化できます。基礎・配管・屋根・断熱など、リスクのある部位を客観的に評価できます。

少しずつ段階的に進める戦略を取る

全て一度にリフォームするのではなく、段階を追って進めるほうが資金調整・生活調整にゆとりができます。

例:第一段階で構造・防水 → 次に水まわり → 最後に内装・デザインという流れ。

見積もり時の項目チェックリスト

見積もりを依頼するときには、以下のチェックリストを活用しましょう:

  • 工事項目が細かく分かれているか(材料・人件費・養生・撤去費など)
  • 使用素材・設備型番が明示されているか
  • 保証・アフターサービス対応の明記
  • 工程表・工期スケジュールが明示されているか
  • 追加工事や予備費の設定があるか(損傷拡大リスクに備える)

信頼できる業者選びのポイント

  • 複数社から相見積もりを取る
  • 過去施工例・実績を確認する
  • 地元の口コミ・紹介を重視する
  • 資格・許可・保険加入の確認(建築士、施工管理技士など)
  • 契約書・工事仕様書の取り交わしを徹底する

ステップ別:リフォーム着手の手順

  1. 情報収集と自分のニーズ整理
     どの部分をどう変えたいか、写真や雑誌で“理想のかたち”を集めておく。優先したいテーマ(安全性・快適性・見た目など)を決める。
  2. 住宅診断(インスペクション)実施
     外観・屋根・基礎・内部劣化・配管などを専門家に診断してもらい、改修候補をリスト化。
  3. 改修候補の優先順位づけ
     先の章で示した3視点を使って、優先度をランクづけ(A・B・Cなど)して整理。
  4. 複数社に見積もり依頼
     同じ条件・仕様で複数社に見積もりをとり、比較検討する。見積もり内容の明確さや説明責任も重視。
  5. 契約・工事開始
     契約書・仕様書を交わしたうえで、契約金・着工日・工程表などを確認。着手後は進捗をチェック。
  6. 中間チェック・調整
     工程途中で問題・ズレがないか確認。必要があれば追加工事・変更点を文書で残す。
  7. 竣工・引き渡し・アフターフォロー
     竣工後は入念なチェックを。保証対応やアフター点検などを活用して施工後のメンテナンスも見据える。

まとめ:要点のおさらいと次の一歩

リフォームを成功させるには、「どこから始めるか」を明確にすることが極めて重要です。構造・安全性 → 生活支障 → 将来性という3つの視点で優先順位をつけ、段階的に進めていくことが賢明です。

まずは住宅診断を受けて、家全体を客観的に見渡すところからスタートしましょう。そのうえで「リフォームしたい箇所リスト」と「優先順位」をまとめ、複数社の見積もりを取りつつ、慎重に施工業者を選ぶ。こうしたステップを踏むことで、失敗リスクを抑えつつ、効果の出るリフォームを実現できます。

もし、どこから手をつけるべきか悩んでいる方がいれば、まずはお気軽にご相談ください。具体的なプラン提案や優先順位づけのサポートも承ります。

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