ビルトイン食洗機は後付けできる?費用・サイズ・注意点をプロがやさしく解説

「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、ビルトイン食洗機について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。

まず結論:多くのシステムキッチンで後付け可能です

システムキッチン(一体型キャビネット)であれば、キャビネットの一部を入れ替える形でビルトイン食洗機を後付けできるケースがほとんどです。
一方で、流し台や調理台が独立している「セクショナルキッチン」は、構造上スペースが取れず設置が難しいため、卓上タイプの食洗機を検討しましょう。

判断のポイントは「キッチンの型式」「内部寸法」「電源と給排水の位置」です。

後付けに必要なスペースとサイズの選び方

必要な寸法の目安

本体幅は45cmまたは60cmが一般的です。
奥行は60cm前後、高さは70~80cm台の内寸が収まりやすいサイズです。
内部を採寸するときは、扉を開けて奥行や配管の位置を確認しておきましょう。

幅ごとの容量の目安

国内モデル海外モデル向いている世帯
45cm約6人分約7〜9人分2〜4人家族
60cm約7人分約10〜12人分4人以上や鍋も洗いたい家庭

国内製は引き出しタイプが多く、出し入れがしやすいのが特徴です。
海外製はフロントオープンタイプが主流で、大きな鍋や皿もまとめて洗える大容量タイプが人気です。

費用と工事時間の目安

ビルトイン食洗機の後付け費用は、本体と標準工事を合わせておよそ20〜30万円程度が目安です。

追加でかかりやすい費用は以下の通りです。
・専用回路やコンセント新設:数万円
・給排水分岐や延長工事:数千〜数万円
・面材や巾木の調整:数千〜数万円

工事時間はおおよそ2〜4時間。電気工事や造作がある場合は半日〜1日程度かかります。
見積もりを依頼する際は、「撤去・処分・搬入」などが費用に含まれているかを確認しましょう。

設置前に確認しておきたい3つのポイント

  1. 給排水の位置
    シンク下の配管から無理なく分岐できるかを確認します。
  2. 電源(専用回路)
    ブレーカー容量や空き回路をチェックし、IHや電子レンジと同時使用しても問題ないか確認しましょう。
  3. 内部構造
    背板や巾木、梁に干渉しないかを確認します。メーカーの納まり図を使うと分かりやすいです。

設置パターンの種類

シンク横タイプ(一般的な設置方法)

残菜を落としてすぐにセットでき、配管も短く済むため効率的です。
扉や面材の色を既存と合わせることで一体感のある仕上がりになります。

シンク下タイプ(ミドルタイプ)

横幅が確保できないキッチンでも導入しやすいタイプです。
ただし配管の位置によって奥行が足りない場合があるため、事前の採寸が重要です。

工事の流れ

  1. 既存キャビネットの撤去
  2. 給水・排水管の分岐と接続
  3. 専用コンセントの確認または新設
  4. 本体設置と水平調整
  5. 試運転と動作確認

水漏れや漏電のリスクがあるため、DIYではなく専門業者に依頼することをおすすめします。

メリットとデメリット

メリット

・家事の時短になる(1日30〜60分の時短効果)
・手荒れを防げる(高温洗浄と専用洗剤で手肌にやさしい)
・節水・節電ができる(手洗いより水や洗剤の使用量が少ない)
・衛生的(高温洗浄で雑菌の繁殖を防げる)

デメリット

・こびりついた汚れは予洗いが必要
・漆器や金属製カトラリーなど洗えない食器がある
・キッチン収納が1段分減るため、吊り戸棚や背面収納を活用する必要がある

よくあるトラブルと防止策

・サイズが合わない → 内部寸法を実測し、配管の写真を共有する
・ブレーカーが落ちる → 専用回路の有無を確認する
・扉の干渉 → 取手位置や通路幅(90cm以上が理想)を確保
・運転音が気になる → 静音モデルや夜間タイマー運転を活用する

マンションでの注意点

マンションの場合は、管理規約や工事届の提出が必要な場合があります。
作業時間・搬入経路・共用部の養生なども事前に確認しましょう。
シャフトやダクト付近では施工制限があることもあるため注意が必要です。

お手入れと寿命の目安

ビルトイン食洗機の寿命はおおよそ10年です。
毎日の使用後は残菜フィルターを掃除し、月に1回は庫内クリーナーで洗浄するのが理想です。
水漏れや乾き残りが目立つようになったら、交換時期のサインです。

機種選びのポイント

  1. 設置幅(45cm・60cm)と容量の確認
  2. 開き方(引き出し or フロントオープン)
  3. バスケット構造(高さ調整や折りたたみ機能)
  4. お手入れしやすさ(部品の取り外しやすさ)
  5. 静音性や省エネ性能

まとめ

ビルトイン食洗機は、多くのシステムキッチンで後付けが可能です。
失敗を防ぐには、「設置寸法」「電源」「配管位置」の3点をしっかり確認しておきましょう。

1日1時間の家事時間を短縮できる食洗機は、暮らしを大きく変える家電のひとつです。
まずはキッチン内部を採寸し、信頼できるリフォーム会社へ相談してみてください。

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