「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、パントリーの増設について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。
買い置きが増えて調味料が重複、根菜は行方不明。そんな日常を断ち切る鍵がパントリーの増設です。限られた面積でも位置・動線・寸法・通気・電気計画を押さえれば、調理が早く片づけが軽いキッチンに変わります。本稿ではタイプ選定から費用相場、湿気と害虫対策、地震配慮やローリングストック運用までを実寸ベースで解説します。
まず決めるのは「位置」と「動線」
- 玄関→パントリー→キッチンの一直線動線が理想。買い物後に最短で収納し、調理時は最短で取り出す。
- 出入口はキッチン側だけでも可。余裕があれば家事動線側と2方向に開口を設けると回遊性が上がる。
- 冷蔵庫の真横に計画すると「冷→常温」の取り回しがスムーズ。電子レンジ・炊飯器のサブ置き場も近接配置。
タイプ別の特徴
壁付けパントリー(見せる収納〜半見せ)
壁一面に可動棚を設ける最も省スペースな方法。扉は無し、もしくは引き違いでホコリを軽減。
メリット:低コスト、短工期、在庫が一目で把握できる。
留意:見栄え維持のためカゴ・ボックスの統一が前提。
ウォークインパントリー(小部屋化)
小部屋にして内部三方に棚を配置。隠蔽性と収納量が高い。
メリット:大量在庫・調理家電・防災備蓄の集約に最適。
留意:通路確保と換気計画が必須。出入口は引き戸で通路干渉を回避。
使いやすさを決める寸法の基準
- 棚の奥行き:食品中心は30〜40cmが最も使いやすい。ペットボトル箱や米袋は45cmまでで十分。
- 可動棚ピッチ:25mm刻みだと容器の高さ調整が自在。
- 通路幅(WIP):人のみ60cm、手前引き出し運用75cm、台車併用90cmを目安。
- 棚の耐荷重:1枚あたり20〜40kgを確保。長尺は中間受けを追加。
- カウンター高:詰め替え作業台は85〜90cmが快適。
湿気・臭い・害虫への対策は設計段階で
- 換気:上部ガラリ+下部隙間で対流をつくる。可能なら小型換気扇や24時間換気の取り込み。
- 通気扉:ルーバー引き戸で収納を隠しつつ通気を確保。
- 内装:防カビ塗装や調湿クロス、床は耐汚れフロア+巾木コーキングでゴミだまりを抑制。
- 運用:湿度40〜60%維持、梅雨前に48時間空庫換気を習慣化。
電気・設備計画で「置きっぱなし家電」も快適に
- 奥行45cm棚にスライド棚を混在させ、トースターや炊飯器の蒸気を逃がす。
- コンセントは腰高に2口以上、専用回路は電子レンジ・冷凍庫用に検討。
- 照明:人感センサー+縦長のライン照明で影を減らす。演色性はRa90前後が見やすい。
在庫を使い切る運用ルール
- ゾーニング:上=軽い予備、中=日常在庫、下=重い箱物。
- 先入れ先出し:賞味期限ラベルを前面に。ケースは透明かメッシュで中身を可視化。
- ローリングストック:普段使いを定量化し、防災備蓄と兼用。月1回の棚卸しで死蔵ゼロへ。
費用相場の目安
- 壁付けパントリー(可動棚+内装):5万〜20万円
- ウォークイン小部屋化(壁新設+建具+内装):15万〜60万円
- 建具更新(上吊り引き戸・ルーバー):6万〜25万円
- 電気・換気・照明:1万〜8万円
- キッチン改修と同時施工:動線最適化と下地共有でコスト圧縮が可能
集合住宅は管理規約や躯体コア抜き可否、戸建ては耐力壁の有無で工法と金額が変動します。
限られた面積で効くレイアウト例
- 間口90cm×奥行35cm:壁付け可動棚+引き出しバスケットで日配品を一望。
- 間口120cm×奥行45cm:中央をスライド棚、上下はボックスで箱買い飲料を段積み。
- 1畳WIP(棚奥行35cm+通路60cm):三方棚で在庫集約、扉は引き戸で通路を塞がない。
地震・安全配慮
- 上段の瓶・ビン類は落下防止バーや前縁ゴム。
- 可動棚はダボ抜け防止タイプ、重い箱物は下段固定。
- 扉はソフトクローズと開放防止金具で二次災害を回避。
DIYでできること/プロに任せるべきこと
DIY向き:棚柱+可動棚の後付け、ボックス導入、ラベリング、電池式センサーライト。
プロ推奨:間仕切り新設、建具枠調整、換気・電気配線、耐力壁の判定、上吊り引き戸の吊り込み。
よくある失敗と回避策
- 奥行が深すぎて死蔵化 → 35cm基準+引き出しで可視化。
- 通路が狭く詰め替え困難 → 最低60cmの通路を死守。
- 湿気と臭いがこもる → ルーバー扉+小型換気+床見切りで通気経路を作る。
- 家電の蒸気でクロスが傷む → スライド棚+耐熱パネルを局所採用。
スケジュールの目安
- 現地調査と実測(配線・下地・耐力確認)
- 配置図と棚割り作成、建具と電気の納まり決定
- 施工(壁付けで半日〜1日、小部屋化で1〜3日が目安)
- 引き渡し後にラベリングと運用ルールを整備
まとめ|小さく作って大きく効かせる
パントリー増設は面積勝負ではありません。動線・奥行設定・通気と電気の3点を押さえ、ローリングストックを運用すれば、面積が小さくても厨房の回転率は大きく変わります。キッチン改修と同時に計画すれば費用対効果も高く、暮らしのストレスは確実に減らせます。
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