【2025年版】リフォームで使える保険の対象は?瑕疵保険・工事保険・火災保険まで丸わかり

「家をフルリフォームしたいけど、どれくらい費用がかかるの?」「住みながらの工事は可能?」「築年数が古くてもできる?」
そんな疑問を持つ方は少なくありません。
リフォームプラスの本記事では、リフォーム保険について丁寧に解説。実際の事例や補助金制度も紹介し、安心してリフォームを進めるためのガイドをお届けします。

「どの工事が保険の対象になる?」「対象外は?費用や請求の流れは?」——本稿は、リフォーム瑕疵(かし)保険を中心に、工事保険(建設工事保険・請負業者賠償責任保険)居住者側の火災保険・個人賠償まで、“対象”がひと目で分かるよう体系的に整理した実践ガイドです。

リフォームで関係する「3つの保険」全体像

  1. リフォーム瑕疵保険(消費者向けの品質保証)…第三者検査+欠陥補修の金銭補償。工事の出来栄え・性能に関わる。
  2. 工事保険(施工会社が加入)…工事中の偶発的な損害や第三者への賠償をカバー(建設工事保険/請負業者賠償責任保険など)。
  3. 居住者の火災保険・個人賠償…施工後の不測の事故や水濡れ等に関する補償。特約でリフォーム後の仕様に合わせると安心。

リフォーム瑕疵保険|対象になる工事・ならない工事

瑕疵保険は、完成物の性能・品質に関わる工事が対象。検査は登録建築士等の第三者が実施します(工種により工事中検査あり)。

対象になる代表例

  • 構造・防水に関わる工事(原則:保証5年)…耐力壁の新設・補強、基礎補修、屋根の葺き替え、外壁防水層更新、開口部(サッシ)更新に伴う防水納まり など
  • 内装・設備等(原則:保証1年)…配管更新(給排水)、浴室・キッチンの据付、断熱施工部位の不具合、室内建具交換による著しい不具合 など
  • 増築で基礎新設がある場合…特約で10年保証(構造・防水)

対象外になりやすい例

  • 解体・撤去・清掃のみ、門塀など外構単体、ガーデン工事
  • 天災・地震・噴火・津波・害虫による損害(※天災は火災保険等の領域)
  • 居住者の過失・通常の摩耗、契約範囲外の部位

住宅種別と加入条件の要点

  • 戸建・共同住宅とも対象(共同住宅は規模で適用範囲に制限)。
  • 構造主要部を扱う場合は新耐震基準適合など所定の条件を満たすこと。
  • 保険契約は事業者(施工会社)側が行うのが原則。登録された事業者に依頼する。

保証期間・支払対象・自己負担の考え方

区分主な対象期間支払対象の例
構造・防水構造耐力上主要部分/雨水浸入防止部分5年(増築特約は10年)強度不足、著しい変形、屋根・外壁・開口部からの漏水 など
内装・設備ほか配管・設備据付・断熱部位 等1年著しい沈下、配管漏水、著しい割れ・作動不良 等

補償範囲は、補修費・原因調査費・仮住まい/転居費の一部まで対象(設計施工基準に照らした瑕疵認定が前提)。自己負担・支払率の取り扱いは商品により異なります(一般的に自己負担控除後の一定割合を補償/施工会社倒産時は居住者へ100%支払いなどの規定あり)。

費用の相場感(目安)

  • 加入費用は工事価格・工種・検査回数で変動。小〜中規模で数万円〜、外装一体の改修で5万円前後〜が目安。
  • 設計・施工が基準適合となるよう、見積時に保険・検査費を内訳表示してもらうと明瞭。

請求までの流れ(瑕疵発見時)

  1. 施工会社へ補修請求(契約・保証書・報告書を添付)
  2. 保険法人の査定(第三者確認)→補修実施
  3. 保険金請求・支払い(通常は施工会社→保険法人。倒産時は施主から直接請求

工事保険(施工会社側):対象と役割

品質保証の瑕疵保険とは別に、工事中のトラブルに備えるのが施工会社の工事保険です。

  • 建設工事保険:施工中の対象物の破損・盗難・水濡れ等の偶発事故。
  • 請負業者賠償責任保険:第三者(近隣・通行人等)や施主所有物への損害賠償。

見積・契約時に加入の有無と補償範囲を確認しましょう。高所作業・水回り改修・外壁改修などは特に重要です。

火災保険・個人賠償(居住者側):リフォーム後の“対象”を見直す

  • 建物の保険金額・仕様(グレードアップ分)を最新に更新。
  • 水濡れ・水災・破損汚損などの特約付帯を検討(マンション高層は水濡れ重視など)。
  • DIYや日常の思わぬ賠償には個人賠償責任保険(特約)も有効。

対象で失敗しないためのチェックリスト

  • 保険の種類(瑕疵/工事/火災)目的を混同しない。
  • 瑕疵保険:登録事業者か/検査工程報告書のサンプルを確認。
  • 契約書:対象部位・範囲・仕様・保証期間を明記(口約束は避ける)。
  • 見積:保険・検査費・仮設・養生・廃材処分など一式の内訳を可視化。
  • 工事保険:賠償・建設工事保険の加入証の提示を依頼。
  • 火災保険:完工後に補償内容を更新(写真・図面・請負契約書を保管)。

まとめ:保険の「対象」を揃え、リスクを分散する

  • 品質(瑕疵)・工事中の偶発事故・居住中の事故——役割の違う保険で抜けを作らない。
  • 瑕疵保険は第三者検査+補償で施工品質を担保。構造・防水は5年(増築特約10年)、設備等は1年が目安。
  • 工事保険の加入確認と、火災保険の仕様更新・特約見直しを完工時のルーティンに。

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